2012年9月28日金曜日

生活習慣病予防

 お久しぶりです。磐梯町医療センターS2の長坂です。

 磐梯町に越してきて半年が経ちました。春と夏を過ごしたわけですが、東北とはいえやはり夏は暑かったです。
 ただ、磐梯町は標高が高いためか、昼は暑いのですが夕方からは涼しく、寝るときはクーラーなしですごせました。その分、町にクマが現れることもありますが。

 さて、タイトルにあるように、先週と今週の2週にわたり、生活習慣病予防に関してと、メタボリックシンドロームに関して、磐梯町の町民の方を対象に講演をさせていただきました。
 講演などというものは初めての経験で、自分が生活習慣病予防ができていないのに、講演などできるのだろうかと心配していましたが、何とか無事に終えることができました。
 これを機会に勉強することもでき、非常に貴重な体験をさせていただきました。
 講演をしたこともそうですが、講演後の質疑応答の中で参加者の方が、「うちの夫は家族の言うことは聞かないけど、お医者さんの言うことは聞く」とおっしゃっていて、改めて医者の言葉の重さを認識しました。
 あやふやなことは勉強し確認して、根拠に基づいた責任ある発言を心掛けていきたいです。

 もちろん今回の講演でも根拠に基づいた発言を心掛けようと、厚生労働省のホームページなども参考にさせていただきました。
 厚生労働省のホームページに脂質異常症に関するページがあり、コレステロールを多く含む食品の例が挙げられていました。
 コレステロールを多く含む食品に中に「皮なしの鶏肉」とあり、はて?鶏肉は比較的ヘルシーな食品だと思ってたけど、さらにその皮を取ったのなら、より脂質なんかは少ないのではないだろうか?、といった疑問がわきました。
 これに関し確認しようと厚生労働省に電話し問い合わせたところ、「そのページはだいぶ前に委託業者に作ってもらったもので、今は当事者と連絡も取れず、資料もないので確認できない」とのお答えでした。
 厚生労働省・・・
 日本の医療業界のトップなのだから、根拠に基づき責任ある発言をして欲しいものです。

  写真は日本三大ラーメンのひとつ喜多方ラーメンです。
まこと食堂のチャーシューメン

 喜多方市までは磐梯町から車で30分ほどで行くことができます。
 これまで東京や横浜で、家系ラーメンやつけ麺のように、ややこってり系のラーメンを好んで食べており、いまさら正統派のしょうゆラーメンなんか食べてもそれほどおいしく感じないだろうなと思っていました。
 しかし、喜多方ラーメンを一口食べてみると、
 「う、うまい!!」
 具は基本的にチャーシューとメンマとネギのみ。野菜増しもこってりも背脂もない。なのにうまい。
 これまで7、8件ほどまわりましたが外れはありませんでした。
 塩分のことも忘れスープも飲み干すうまさです。
 恐るべし喜多方ラーメン。
 

2012年9月25日火曜日

神津島にて


島の人たちは子ども好きの人が多いです。

それはきっと人口2000人のこの島の人々ににとって、子どもというのは本当に宝物だったからではないかと思います。

小さい子どもを持つ島のお母さんたちは、毎年、何人男の子と女の子が生まれるかという話題で大変盛り上がります。なぜなら、年に1度の村民大運動会で、各学年からリレーの選手を選ばなくてはならないため、そのリレーの選手の数はせめて毎年生まれて欲しいからです。

また、私事で大変恐縮ですが、今年6月に我が家に双子が産まれました。
先日、妻と子どもたちが島に戻ってきたのですが、子どもたちを散歩に連れて行くと色々なところで声をかけられ、島の人たちは子どもが好きなんだなぁと思うと同時に「この前、診療所を受診した時に子どもが産まれたってなんで教えてくれなかったの」とお叱りを受けることもありました。

島に来て2年半が経ち、島の人に少しは受け入れられてきたんだなぁ、と嬉しい気持ちにもなりました。

2012年9月24日月曜日

台東病院で勤務していて感じること

台東区立台東病院の堀田紗代です。
早いもので、今年4月に地域医療型プログラムのシニアレジデントになりすでに半年となりました。
ここで私が現在研修している台東病院で働いていて感じていることについて書きたいと思います。

5月のシニアレジデントのオリエンテーションの会場だったのでご存知の方も多いと思いますが、
台東病院は上野や浅草からすぐ近くの住宅地の中にあります。

区立病院ということもあり、患者さんの多くは台東区民で、まさに地域のための病院であると働きながらも実感しています。

私はこちらに勤務する前にいた大学病院との大きな違いでまず最初に感じたのは、
ソーシャルワーカーさんの多さでした。
私が記憶する範囲では、1000床近くある病院で実際に働いていたソーシャルワーカーさんはわずか一人でした。
ところが台東病院では、40床の各病棟に一人、120床の病院で計三人のソーシャルワーカーさんがいて、毎朝病棟の申し送りに参加しています。
しかも救急患者さんの受診となるとどこで嗅ぎつけたのか一般病棟担当のワーカーさんがいつのまにか救急外来に来ていて、
その患者さんの家族背景や生活状況、受診歴などを事細かに教えてくれます。
まさに、患者さんのため、地域のための病院であると実感するときです。

さらに、チーム医療を実践していると感じることが多いのも大きな違いです。
患者さんとのカンファレンスの時、リハビリの療法士さんや看護師さん、ワーカーさんと一緒に患者さんや家族、ケアマネージャーさんらと話し合い、
今後のことを決定していくプロセスはまさにチーム医療だと感じます。
決して一人で治療しているのではない、医師だけが特別な職種ではないと感じるときです。



写真は、ちょっと関係ないのですが、病院近くにあるスカイツリーの真下でとったものです。


今後も地域に少しでも多く貢献していけるよう経験を積んでいきたいと思います。

2012年9月17日月曜日

家庭医療後期研修プログラムのレジデントを募集しています.


「地域医療のススメ」では平成25年度研修開始の後期レジデントの募集を行っております。
以下ご案内です。

【プログラムの概要】
「地域医療のススメ」は地域医療振興協会の設立の目的である「へき地等の医療の確保と質の向上をはかり、もって地域の振興を図る」を達成するのに必要な地域医療・家庭医療専門医を養成するために立ち上げられたプログラムです
協会では、平成15年から地域医療研修センターを開設し、レジデントの受け入れを開始し、現在に至っております。
全国にある協会内外の施設を利用して、地域医療・家庭医療に必要な知識・技術を実践の中から学ぶ事のできる研修を行っています。
どんな臨床の現場に行っても対応できる、しっかりとした臨床的能力を身につけることのできるプログラムです。

【プログラムの特徴】
・地域医療専門医、家庭医療専門医を行く瀬するための後期研修プログラムです。
・地域医療研修センターが中心となり、研修期間を通じて、それぞれのレジデントをサポートします。
・レジデントにはメンターがつき、サポートを行います。
・研修場所は、地域医療振興協会の全国にちらばる多様な施設を利用し、診療所から小病院、基幹病院の総合診療科まで、いろいろなレベルの医療機関を経験する事が可能です。
・地域医療、家庭医療を熟知した学会専門医、指導医が指導にあたります。
・インターネットを利用した合同カンファレンス、日々の診療振り返りを行います。
・プログラム全体で年に3回あつまっての勉強会を行います。
・OHSU(オレゴン健康科学大学家庭医療学)での短期海外研修が可能です。
・現在プログラムには15名のレジデントが所属しており、多くの同じ想いを共有する仲間がいます。
・これまでに27名の修了生を送り出し、地域の診療所や病院で活躍しています。
・初期研修をおわってすぐに研修に入られる方だけでなく、専門科の経験があって家庭医療に興味がある方も大歓迎です。

詳細は、ホームページ(http://kenshunavi.jadecom.or.jp/community_med/))をご覧いただければと思います。


興味のある方は是非一度見学においで下さい。
お待ちしております。

2012年9月4日火曜日

子育ての話


こんにちわ、東京北の望月です。
弘田先生、お子さんとお風呂巡りいいですね。
私の子は車が大好きで、2シーターのオープンカーにレカロのチャイルドシートを載せて2人でよくドライブしています。

今回は子育ての話なのですが、医者として子育てをして、医学の常識にちょっと疑問がわきました。
赤ちゃんは6か月まで母親からの移行抗体で風邪にかかりくいと医学部で習いました。
最近本当かなあ?って思います。
赤ちゃんは寝返りを打てるようになるまではずっと同じところで寝ています。
寝返りを打てるようになってからはコロコロ自分で動き回り、そこら中のものをばっちぃ手で口に入れようとします。
病気になりやすいのは抗体云々ではなく、単純にものを口に入れる機会が増えて、飛沫感染のリスクが増えるからではないでしょうか。
逆に大人になったら風邪を引きにくくなるのは何でも口に手を入れずちゃんと手を洗うから、とも思います。
抗体と関係なく、保育園に入れば一気に風邪が増えるのも、感染の機会が増えるから。

特に下調べもせずに、思いついた適当な仮説なんであまり真剣に聞き入れないで下さい。

2012年9月1日土曜日

温泉めぐり

日光市民病院 後期研修医3年目の弘田義人です。

早いものでもう9月になりましたね。
4月から来たので、日光での生活も5か月間が経ちました。
生活には慣れてきたのですが、徐々に忙しくなってきた感じです。

忙しい毎日の中で、息子と楽しみにしていることがあります。
それは「温泉めぐり」です。
家に帰り晩御飯を食べると、息子が「おっきいお(風呂)行く」と誘ってくるので、新しい温泉を求めて二人で出かけます。

日光には湯元温泉、中禅寺温泉、鬼怒川温泉など有名な温泉地が多くありますが、宿泊客向けの温泉が多いので、日帰り入浴できるところを探すのがなかなか大変です。
ネットやカーナビを駆使して見つけ、息子と二人で行った温泉の中で、良かったところをご紹介したいと思います。

一番のよくいくのは、「日光ぐりーんほてる 風和里」というホテルの日帰り温泉です。








家からも近く、息子が歩き回っても常に目の届く範囲にいるぐらいのちょうど良い大きさのお風呂です。

次は、最近発見した、「東照温泉 福水の湯」です。









なんと300年の歴史がある宿泊施設付きの温泉です。大きな露天風呂が魅力で、息子が初めて露天風呂に入れるようになった温泉です。お風呂の後は大きな休憩所があり、飲食できます。

3番目は、「ホテルユーロシティ ほの香」です。









外来で診ている患者さんが経営しているお洒落なホテルの一画にある日帰り温泉です。
ここも、自分が頭を洗っていても常に子供の行動が見えるぐらいのちょうど良い大きさが魅力です。
露天風呂も素敵です。

地域医療振興協会の施設は、温泉地の近くにあるところも多いですが、
みなさんおススメの温泉などはありますか?