2013年9月29日日曜日

地域、僻地で働くということ

 医師6年目、シニア延長生の佐々木航です。今年の3月まで青森県東通村で地域医療研修、4月から6月まで茨城県東海村の村立東海病院で整形外科研修、7月から8月まで東京の台東区立台東病院でリハビリテーション科研修、そして9月からまた東通村で研修です。最高気温35℃の東京から最低気温12℃の下北半島へ。本当に同じ国なのか。

 ところで、地域医療、僻地医療と聞くと何か支援している、奉仕しているという印象を持つかもしれません。確かに僻地医療に従事する人は少ないし、現に東通村診療所も、あともう一人でも医師がいれば思い通りに仕事ができるのにと思うことが多々あります。しかし地域の中核病院はもっと足りないと言われているし、東京のような大都会では専門分化しているが故に人手が必要でやっぱり足りないようです。結局何処行っても医師は足りていない。私の地元の愛知県でもやはり足りていないのだろう。本当に住民のため、地域のため、国のために働くのであれば地元で働くのが実は効率がいいのではないか。生まれ育った地元の文化もわかっていてそれを活かせるし。それでも敢えて下北半島で働いているのはまさに自分の勝手。支援だの奉仕だの貢献だのとんでもないッ!

 研修と関係ないことを書いてしまいました。心の声というやつです。ですます調になったりなかったり、文体が適当ですみません。お口直しにこんな写真でも・・・。



 下北半島の北東の端にある尻屋崎にいる寒立馬です。餌付けされずに自由に群れを成して暮らしています。写真を撮っていたら親子からご挨拶……というか睨まれました。

2013年9月21日土曜日

在宅医療の研修を始めて

シニア延長生の弘田義人です。
ブログへの投稿が遅くなってしまいました。
現在、茨城県の生きいき診療所という在宅診療所で研修しています。
午前中は外来、午後は訪問診療をしています。
今まで、主に病院ばかりで研修してきたので、初めての在宅医療の研修です。

病院で研修している時も何度か訪問診療のお手伝いに行ったことはあるのですが、
特に患者さんの病状が落ち着いていたりすると、
患者さんの家に訪問しても何をして良いか分かりませんでした。
自分の存在意義がないのではないかと感じることも度々でした。

しかし、今回在宅医療に接して、今さらですが、視点の違いを実感しました。
具体的には、医学的な異常を評価することより生活の上で何が障害かを評価する、生活の場でのことを中心に考えることが大切なことが分かりました。

その視点でいままでの病院での診療を振り返ると、
慢性疾患の患者さんの外来フォローでは、
病気の評価、合併症の評価、治療薬の調整を今までメインに考えていましたが、
その人の生活を具体的にイメージして、それに即して生活指導をすることがいかに大切かが分かりました。

在宅の患者さんを生活も含めて評価する方法として、

①Be MARS(火星になれ!?):B(body)M(mental)A(ADL)R(relationship)S(social resources)

障害を6領域でとらえる:①移動障害②情報障害③知的障害④精神障害⑤内部障害⑥咀嚼・嚥下障害

高齢者総合評価(CGA) 4つの基本ステップ:A.ベースラインの情報を集める(機能レベル(ADL,IADL)、認知能、社会的支援)。B.優れた病歴聴取・身体診察。C.情報をまとめ、ケアの計画を立てる。D.介入、定期的な評価。

という3つの方法を勉強しました。

他にも患者さんを総合的に評価する手法があったら、みなさん教えて下さい

2013年9月15日日曜日

尾駮診療所の小林只です。

日本プライマリ・ケア連合学会東北ブロック支部 第3回学術集会で
「多職種連携による疼痛治療戦略~筋痛症muscle pain の診断治療~」
というワークショップを開催しました。昨年の夏に、へき地医療学会でやりましたものの発展版です。一緒に、WSをやりました 青森県立中央病院 平野先生(自治医大卒 2年目研修医)がレポートを作成してくれましたので、レクチャー資料と合わせて共有します。


こちらから、ダウンロードできるようにしました。ご参考になれば幸いです。


六ケ所村尾駮診療所
金沢大学機能解剖学
小林只

2013年9月8日日曜日

永遠のゼロ


東京北社会保険病院の望月崇紘です。

私の番の投稿にあたって、みなさんの投稿をいろいろと拝見しましたが、みなさんそれぞれ素晴らしい研修をされているようでとても刺激になりますね。

前回私が何を投稿したかすっかり忘れていてちょっとみてみたら、こんな素晴らしい投稿が続いている中で、あまりにくだらない内容すぎて自分でちょっと引きました…(絶対に前回の私の投稿見なくて結構です。)


さて、話は全然かわりますが、最近私は「永遠のゼロ」という本を読みました。
ものすごい大雑把にいうと太平洋戦争の零戦の戦闘機乗りに関する本です。
私はあまり本を読んだりする人間ではないのですが、アマゾンで売れてる本みたいだからという理由でなんとなく読んでみたのがきっかけでした。
正直戦争については、学校で習うような薄い知識しかなかったのですが、私としては戦争について一番いろいろ考えた夏になりました。

最近は失礼のない範囲で、ご高齢の患者さんに戦争談をちょっと聞いてみたりしています。お年のせいでちょっと弱々しく見えてしまう方が過酷な戦争談を話し始めたりして、いろいろな経験をされているご高齢の方へあらためて敬意を感じるとともに、自分が生ぬるい時代でアホみたいに調子こいているなというのを実感します。

きっといろいろと考えさせられると思うので、機会があればみなさんも是非読んでみて下さい。






2013年9月1日日曜日

主婦しています。

修了生の佐藤優子です。今は島根県で主婦をしています。
(1つ前の投稿の佐藤誠の妻です。)

今は医者をしていないので、ブログの順番回って来たけど何を書こう?と考えて1週間経ってしまいました。
何も書かないよりは…春に島根に来てからの振り返りでもしてみます。

春は家族の下支えをした、つもりです。
引っ越して、生活のパターンができ、長男(4歳)は幼稚園生活に慣れ、次男(11ヶ月)はぷくぷく太りました。

夏は長く帰省して、離れて暮らす両親達や祖母達と子供達の時間を大切にした、つもりです。

医者に関しては‥
実は、市の乳幼児健診を担当する話があったのですが、延期?中止?になってしまったところなんです。
楽しみに準備を進めていただけにがっかり。

でも、家庭のことにしても勉強にしても、今できることは他にもたくさんあるし、
仕事(をする環境を整えられるかどうか)も自分次第なところもあります。

今は準備期間なんだろうな、私なりに進んでみます。