2015年7月27日月曜日

東京北医療センター 総合診療科 より

暑い季節になってきました。7月から東京北医療センターの総合診療科で研修中の専攻医1年目児玉です。
やはり初期研修の2年間を過ごした東京北は落ち着きます。コメディカルの方々にも「おかえりなさい」と声をかけてもらえるのが嬉しいです。
今年度の総合診療科の雰囲気は、フレッシュで元気にあふれています。というのも、今年から初期研修医が8→10人に増えていて、7月はそのうち5人が総合診療科をローテート中です。屋根瓦式なので当然、自分の下にも1人初期が付いています。
自分が総合診療科をローテートした際は何にも知らない自分に6年目シニアの先生が1から10まで教えてくださったので、かなり高いハードルに感じていました。初めは初期のサポートが十分にできているか自信を持てませんでした。しかし、自分にできることをするしかないと割り切ってからは、初期研修医と一緒に成長できることを楽しく感じています。なんと言うか、1人で2人分経験できてお得な感じです。そして、指導するからにはきちんとした知識を持たなくてはと、自分の課題もたくさん見つかっています。輸液、抗菌薬、心電図など、基本でも正確に説明できるように、勉強すべきことはたくさんありそうです。

そんな中、昨日はススメのメンバーと豊洲でBBQをしてきました。青空の下で開放的な時間を過ごせました。



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2015年7月25日土曜日

サイトビジット:練馬光が丘病院

プログラム責任者の井上です。

22日火曜日に練馬光が丘病院に行ってきました。
S1の山田恭裕先生と呉明愛先生にお会いするためです。

実は練馬光が丘病院に行くのは2回目でした。越後湯沢駅から新幹線、JR、地下鉄と乗り継いで、ほぼ2時間で着くことができます。サイトビジットに行く病院のなかでは近いほうになります。

呉先生に救急科での研修内容、山田先生に総合診療科での研修内容について、色々とお話を聞くことができました。
また総診指導医の徳永先生からもいろいろとお話を伺うことができました。
練馬光が丘病院は、総合診療科の後期研修で人気のある病院で、総合診療科の研修は豊富な症例とカンファレンスなどでしっかり指導されていて、忙しいのですが、充実した研修を受けられているなと感じました。
救急科も平日と休日の症例数の差はありますが、豊富な症例を経験でき、いい研修をおこなえていると思いました。
今後地域に出た時のベースとなる知識や技術をしっかり身に付けることができる研修病院だと思いました。

練馬光が丘病院は来年度から研修管理型病院になります。現在来年度の初期研修医募集中です!
来年度からは後期→初期と屋根瓦の体制となり、自分が勉強するだけでなく、教えるという経験からさらに勉強になると思います。楽しみです。


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2015年7月20日月曜日

レジナビフェア2015 in東京に行ってきました

プログラム責任者の井上です。

昨日東京ビッグサイトで行われたレジナビフェア2015 in東京に行ってきました。
昨日のレジナビはどちらかというと初期研修先を探している医学生向けなのですが、時々「地域医療のススメ」にも興味がありますとか、後期研修での研修についても聞きたいですというような問い合わせもあったりすることとか、私自身がJADECOMの初期研修運営委員会の委員長をしていることもあり、毎年参加しています。
JADECOMの関東の初期研修管理型6病院が参加して、ビラまきなどやってきました(この数年でビラまきは上手になりました!)。
各病院差があるものの、それぞれ話をききたいという学生さんがこられて、全体としては盛況でした。

その中で今年はなんと「地域医療のススメ」の話を聞きたいという学生さん3名、初期研修医1名が来られました。若い世代の人のなかにも、後期研修のことも考えて、また総合診療医について興味をもたれている人も増えてきているんだなあと感じました。

 レジナビフェア全体をぐるぐる歩いてみてみたのですが、人気病院とそうでない病院の差がついてきているなということと、都会と田舎という立地でも差がついているのかなという印象は受けました。会場が広いので、ブースの会場内での位置(入口からの距離)なども影響しますし、一概にはいえないかもしれませんが・・・。

今回JADECOMのブースにこられた人のなかから、ぜひ将来総合診療医として、地域医療に従事してくれる人が増えてくれるといいなと思いました。

ただレジナビフェアの出展のコストは高いですね・・・・。もう少し安くならないものかと感じました。


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2015年7月15日水曜日

救急科研修

ススメ1年目呉明愛です。引き続き練馬光が丘病院で研修をさせていただいております。
4-6月の総合診療科での研修は日々学ぶことが多く、充実した研修期間を過ごすことができました。
また予定通り(?)日本代表のサッカー観戦にも行くことができました!

さて7月からは救急科研修が始まりました。
初期研修では救急専門の先生と一緒する機会があまりなかったので、この3ヶ月間は救急科としてのアプローチの仕方をしっかり学べたらと思います。
研修が始まったばかりでシフト生活にもまだ慣れておりませんが、ローテーションが始まり感じたことは、救急外来では患者さんと接する時間が限られており、患者さんの背景を把握したり、信頼関係を築いたりするのは病棟よりも難しいということです。患者さんの期待や解釈モデルをいかに早く聞き出し理解できるかがカギになるかと感じました。

研修中は救急ならではの初期対応や外傷処置などに慣れるようトレーニングしていきたいと思います。

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2015年7月10日金曜日

台東病院研修

地域医療のススメS2山田宏貴です。

今月から台東病院で研修を開始しました。
下町の繁華街を横目に通勤する毎日です。

台東病院は急性期、回復期リハ、療養、老健がそろっており、
急性期から慢性期まで幅広く経験することができます。

また、とても豪華(?)で、教育熱心な先生方が働いていらっしゃり、
研修する身としては最高の環境です。

一週間のスケジュールも私の希望通りに組んでいただき
整形外科外来、皮膚科外来、認知症外来、禁煙外来、検診、老健管理、と
とてもバラエティに富んだものとなっています。

内視鏡、往診、神経内科外来など他にもたくさんの選択肢を
提示していただき、1回で5度くらい美味しい研修を受けさせてもらえそうな予感がします。

そして、私の目下の楽しみは夏の一大イベント、隅田川の花火大会です。
長蛇の列に並ばずとも、病院の屋上から第一会場、第二会場の花火がバッチリ見れるようです。
ビールと枝豆片手に患者さん達と楽しみたいと思います。(ダメです)

祭りなども沢山行われており、台東で働かれる際は7月がお勧めです!
(まだ私、一週間しか働いておりませんが)

。。。

今回もまた内容のないブログになりました。

センスのかけらも感じませんが、井上先生に許していただけるのなら
これからも少しずつ更新させていただきます。

苗字が同じだけにススメに所属する他の2人の山田先生にご迷惑をおかけしていないか
常々心配しております。この場を借りて、深くお詫び申し上げます。

それでは、早く梅雨があけることを願いながら、終わりにしたいと思います。


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2015年7月8日水曜日

六ヶ所村に来て1週間

ススメ専攻医2年目 井上博人です。

7月より青森県 六ヶ所村家庭医療センターで研修しております。
学生時代から、かれこれ10年ほど住んで慣れ親しんだ奈良を離れて北へ北へと行くこと
約1000km、言葉も文化も違う土地での勤務です。

期待と不安が半分半分くらいで入り乱れながら、診療所に到着しました。
外へ出ると、まだ少し肌寒い気候で、直前に睡眠時間返上で荷造りした段ボールの奥底から長袖を引っ張り出すはめになりました。
診療所へ挨拶へ伺うとスタッフの皆さんが優しく迎え入れて頂け、寒さも気にならなくなったように思います。(ホント有難いです)

「なんで青森まで行くの?」
「なんで青森まで来たの?」
と聞かれることも多くあります。
僕の中では、六ヶ所村でしか学べないものがあると思っています。
それが何なのか明確に示すことは難しいかもしれません。
地域医療で実際に自分で見てみることによって初めて理解できるのではないだろうか?
それを見てみなくて良いのか? 
否!! 
じゃあ取り敢えず行ってみよう!
と相成ったわけでございます。

六ヶ所村家庭医療センター

実際7月1日からの勤務から今日で1週間経過しました。
外来でも病棟でも空回り状態で、少しずつやっとの思いで動けるようになってきたと思います。
市立奈良病院とは違い、院内に専門医がいないという状況がこんなに不安なのだと痛感しています。家庭医医療の原点に近い場所にきて、専門医の凄さがわかった様に思います。
何気にコンサルト出来ていた内容もある程度、自分の中で対応しなくてはならず
「今までの環境が恵まれていたんだなぁ」とか、「褥瘡とか勉強しておけばよかったな」
とか考えながら、奈良のことをしみじみ思い返しながら診療しております。
大変さの反面、やりがいもあるので、自分自身が成長できるはずだと信じ頑張っていこうと思います。

言葉がわからなかったり大変なところもありますが、良いところも多いです。
六ヶ所村のある下北半島は海産物が有名で、今は丁度ウニのシーズンです。

見た目アレですが、新鮮なウニの瓶詰めです

地域研修に来ている初期研修医たちと恐る恐る新鮮でまだ動いているウニを解体し、
ウニ丼にして食べたりしてます。(味は最高にうまいです!!)
おいしいもの食べ過ぎて体は成長しすぎないようにしないと、、、汗


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2015年7月5日日曜日

OHSUの先生方が来られました

プログラム責任者の井上です。長文ですが、おつきあいください。

我々地域医療振興協会(JADECOM)とオレゴン健康科学大学(OHSU)の家庭医療学教室は長年交流をしています。
「地域医療のススメ」のレジデントも1〜3ヶ月のOHSU研修でお世話になっています。研修に行ったレジデントは、皆何かを掴んで、一回り大きくなって返ってくるように思います。
私自身4年ほど前に3日ほどOHSUの家庭医療学教室を訪問させていただき、主任教授のSaultz先生(すごくカッコいい先生です)のお話を伺ったり、アメリカの医学生の授業を一緒に聞かせてもらったり(英語の苦手な私でもわかりやすかった)、アメリカのクリニックを見せて頂いたり、スタッフのお家でバーベキューを頂いたりさせていただきました。

毎年OHSUからは6月のJADECOM主催の総合診療フォーラムや9月のJADECOMエクスターンシップに合わせて来日されるのですが、今年も6月27〜28日の第3回総合診療フォーラムに合わせて、Steve Wahls准教授とBen Cox財務管理者のお二人が来日されました。Benさんは9回目の来日で、Steve先生は初来日でした。

私自身は正直英語は話すのも、聞くのも苦手なので、例年はちょろっとご挨拶する程度なのです。しかし今回は日程の関係もあり、なんと総合診療フォーラム後に2日間湯沢町に来られて日本の医療機関と日本の田舎を視察されるということもあり、フォーラムの時から出来うる限り接触してお話をするようにしてみました。
フォーラムではSteve先生が、オレゴンの僻地での家庭医療の教育について講演されました。オレゴン州自体が広大な田舎をもつ州であり、その田舎の診療所や小病院を使って家庭医療のトレーニングが行われているという、まさにJADECOMがススメで行っている研修と同じような研修でした。私自身は州都ポートランドにあるOHSUを訪ねただけなので、もし機会があったらオレゴンの田舎の病院を是非訪れて、研修の実際をみてみたいと思いました。

さて総合診療フォーラムの終わった翌日29日にお二人はJADECOM本部の福崎さんと久保さんと一緒に上越新幹線で湯沢にこられました。
まずは湯沢町保健医療センターをみていただきました。

医局や診察室、外来、病棟などをみていただきました。私の英語力で電子カルテを説明したりするのは相当難しかったのですが、何とかご理解いただけたようです。
そのあとスキー場の中にあるピザ屋さんで昼食。当日は非常に天気がよく、お二人とも眺めのよいスキー場での昼食を満喫されていました。
今回の来日では、なかなか観光にいく機会がとれないとのことだったので、南魚沼にある曹洞宗の禅寺である雲洞庵(うんとうあん)にお連れしてみました。6年前の大河ドラマ「天地人」で幼少期の主人公直江兼続と上杉景勝が修行をしたお寺ということで一躍有名になったお寺ですが、平日であったこともあり空いていました。読経を聞いて頂いたり、スギ木立ちのなかの静かな禅寺の雰囲気を楽しんでいただけたと思います。
そのあと今泉記念館ゆきあかり診療所を訪問し、日本のクリニックをみていただきました。高橋先生の診療をみたあと、日本とアメリカの医療制度の違いについていろいろと教えていただきました。やはりコストや医療保険制度の違いが大きいということを改めて感じました。
夜の懇親会は、町内の日本酒Bar「山新」で、研修にきている東京北医療センターの震明先生、新潟大学医学部5年生の鈴木君、福島君、新潟大学の井口教授も加わって、楽しいひと時を過ごしました。

翌30日は、朝から湯沢町で行われているアクション農園倶楽部(http://ameblo.jp/yuzawaanc/)の活動をみていただきました。アクション農園倶楽部は湯沢町で行われている保健師さん、ケアマネさん、認知症の患者さんや地域の人が一緒に週に一度畑でいろいろな農作業を行っている活動です。湯沢町保健医療センターに実習にくる医学生や研修医は一度は参加してもらうことにしています。
とれたてのイチゴ(すごく甘い!)やけんちん汁をご馳走になりました。私自身も実は写真でみるか、研修医や学生さんから聞いたことしかなかったので、実際の雰囲気や参加者の活動をみることができたこと、また自分の患者さんともあうことができたのがうれしかったです。
続いて、私の外来患者さんのお宅を訪問したあと、お二人が朝から楽しみにしておられた湯沢高原に向かいました。泊まられた湯沢グランドホテルに貼ってあったポスターのジップラインアドベンチャーというアトラクションを是非やってみたい!とのことで、昼食の予定を返上して向かいました。私自身も湯沢高原に行くのは3回目でしたし、そんなアトラクションがあるのも知らなかったので、気軽に出かけたのですが、重装備で森のなかにあるワイヤーを滑り降りるというなかなかエキサイティングなアトラクションでした。お二人は非常にノリノリで楽しまれました。



こんな感じのちょっと医療以外の部分も見ていただいた今回の湯沢町の視察だったのですが、東京に戻られてからのJADECOMの送別会では、お二人は撮られた動画をみて喜んでおられたそうです。私の英語に対する苦手意識もちょっと改善したように思います。

来年の浅草でのプライマリ・ケア連合学会にきっとOHSUからおいでになられると思います。私自身もまた交流を楽しみたいと思いますし、ススメのレジデントの方々にもいい交流になるといいなと思います。

ススメのレジデントの皆さんには、機会をみつけてOHSUの短期留学に行って、海外の家庭医療・地域医療をみることで、日本の家庭医療・総合診療・地域医療を振り返り、成長してもらえるといいなと思います。


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