2016年4月30日土曜日

嗚呼、電カル。。。練馬の丘から上柴です!

 
 はじめまして、練馬光が丘病院からススメ専攻1年目の上柴このみです。

病院住まい・紙カルテ生活の初期2年から一気に洗練されたデジタルワールドに突入。正に表題のような心境であっという間に最初の1ヶ月が過ぎようとしています。しかし今や僻地医療に不可欠な電カルスキル!!何とか早く慣れたいところです。。

 

さて、病院は練馬ダイコンで有名な緑豊かな武蔵野台地に位置しています。

ご高齢の方から小さい子ども連れのファミリーで賑わう光が丘団地の中で、

通年での総合内科ローテーション中です。

 

蜂窩織炎、消化管出血、間質性肺炎、悪性リンパ腫、脳梗塞、腎不全。。。etc

予想以上に様々な疾患を1つの科でマネジメントしている現状に驚きました。

 

1日の流れは、

7時半までに来てプレラウンド、8時過ぎから当直隊より症例発表、

5分間レクチャー、回診・病棟業務・その間に感染症・血液・多職種病棟カンファレンス、EBMや英国家庭医によるWSと盛り沢山です。ICUケースがあればそこにも関わります。

 

5分間レクチャーは研修医自ら臨床での疑問点を調べて発表するものですが、

日々の上級医の先生方との回診を含め、ベッドサイドで直面した問題をすぐ学び、かつ共有できる環境は非常に貴重だと感じています。

 

その他、医療では印象的な事が3点あります。

1つ目は、全例、入院時に消化管出血とDVTのリスク評価及び予防策を講じてリハビリとの横の連携も密な事です。入院生活での状態悪化をふせぐHospitalistとしての気概を感じています。2つ目は、EBMへの探究心です。

安易な経験知ではなく、より良く正しい医療知識を得ようと論文検索し、また皆で共有しようとする動きを感じます。また、ゴールを安易に病気の治癒だけにおかず、その患者様個人に関心を持って寄り添い、考える姿勢のDrが多いです。

 

一方、職場の雰囲気としては、Family First の姿勢でお互い当直体制をしっかりし、ワークライフバランスを大切にする米国の様な文化が感じられます。人間味溢れる、笑顔のいいスタッフの先生方が多いです。

 

以上、長くなってしまったのですが。。。毎日とても充実しています!!

 

今はひたすら上の先生方、看護師の方々、同期の仲間に助けて頂きながら

“もがく、おたんこドクター”な日々ですが(本当に常に感謝しきれない状況です)、“子ども達が笑顔で過ごす大人の中で元気に過ごせる様に”応援できる家庭医を目指し、、、まずは3年目から2年通年の僻地医療を短期目標に、貴重な内科ローテをがんばりたいと思います。

 

ここまでお読み頂き、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 




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2016年4月23日土曜日

はじめまして。S1 吉岡です@東京ベイ救急


地域医療のススメ専攻医1年目(医師としては3年目)の吉岡優と申します。
本年度第一弾ということで、徒然なるままに書いていきたいと思います。

現在私は、千葉県浦安市にある「東京ベイ・浦安市川医療センター」にて3ヶ月間の救急研修中です。スタッフの先生方、優秀な初期研修医の方々、救急部後期研修医の同期、そして出来過ぎる最強看護スタッフの皆さんのもと、日々内容の濃い研修をさせて頂いてます。

ベイの救急では完全なるシフト制を採用しており、後期研修医(ベイでは『専修医』と呼ばれます)のシフト枠は、下記のようになっています。
 Day 7:00-18:00
 Eve 10:00-22:00
 BackUp 18:00-26:00
 Night 21:00-8:00

ベイでは、基本的に救急車は断りません。結構重症な患者さんもやって来ます。ただし、開放骨折・脊髄損傷など特殊な場合にはお断りせざるを得ないこともあります。小児も外傷と、4歳以上の内因性疾患は小児科医ではなく救急科の医師で診療します。
完全に一人だけで患者さんを診るということはなく、必ず指導医と共有しながら進めていきます。


正直なところ、初期研修の時から私は救急が本当に苦手でした。何が来るかわからない怖さと、自分の立ち居振る舞いの仕方がよくわからず、冷静になれないからです。
ベイに来てからも、まだ少しびくびくしています。

さらには、指導医の先生へのプレゼンも非常にpoorで、伝えたいことが伝わらない。
鑑別があがらない。
アセスメントもプランも立てずに指導医の答えを待ってしまう。
『本当に3年目なの?』『初期で何してきたの?』と、言わざるを得ない有り様です。

それでも、その日診た症例を地道にひとつひとつ、振り返って勉強するしかないのだと思い直して、今はひたすら基礎トレーニングを積んでいるところです。
『過去は変えられない。でも今から頑張れば変われる』と指導医の先生が仰ってくださったことが励みです。
3週間近く経って、ようやく自分のだめなところ・足りない部分が何なのか、具体的に見えてきた気がしています。
今の時期に根本から勉強し直す機会を与えてくださったことに、本当に感謝しています。
いつか一人で全科当直する日に向けて、日々是精進あるのみ!ですね。


以上、初ブログをお届けしました。読んでくださってありがとうございます。
今日はこれからNightです。行ってきます~


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2016年4月18日月曜日

サイトビジット報告:東京ベイ浦安・市川医療センター 小児科

プログラム責任者の井上です。

今年度のサイトビジットは東京ベイ浦安・市川医療センター小児科からスタートとなりました。
S2になった小林先生が今月から小児科研修中です。
小林先生と一緒に小児科のカンファレンスとラウンドに参加させていただきました。小児科の病棟診療を見るのは私自身の初期研修の小児科研修以来で、「ああそんな風にやってたなあ」と懐かしく思い出していました。サークルベッドも久しぶりでした。
子供の患者さんも診療しているのですが、普段は大人、しかも高齢者〜超高齢者に接することが多いものですから、小さいお子さんしかいない小児科病棟は非常に新鮮に感じました。

チームでのカンファや、ラウンドの中で指導医の先生方が色々と教えておられるのを見て、熱心に教えていただけてありがたいと思いました。
10月からもう一人専攻医が小児科で研修させて頂くことになります。スタッフの皆様、これからのススメのシニアの小児科研修をよろしくお願いします。


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2016年4月1日金曜日

学んだことを振り返る

卒後5年目(後期研修医3年目)の小澤労です。
人の出入りが激しい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私はというと平成27年11月から平成28年3月までの練馬光が丘病院総合診療科での研修を終え、4月からは六ケ所村医療センターで勤務する予定です。

練馬光が丘病院の研修はハードでしたが、多くのことを学びました。
特に自分の中で変わったところは、「先を見越したマネージメントをする癖がついた」点かと思います。現状の治療でうまくいった場合、いかなかった場合の具体的なマネージメントとその評価のタイミングを考慮するようになりました。(eg.ラシックス100mg ivして1時間後の尿量が〇〇未満なら腎臓内科医にコンサルトして右内頸静脈からバスキャス挿入して緊急透析)
これはカンファレンスや回診でとにかく突っ込まれる中で自然と身についたものですが、先を見越したマネージメントをすることで幾分か余裕を持って診療できるようになりました。チーム医療をする中でマネージメントを共有する重要性は言うまでもないと思いますが、今回の学びとそれがとても強化されたように思います。

本日からは診療所での勤務ですが、どんな学びがあるのか期待でいっぱいです。
皆様にとっても飛躍の一年となることを祈っております。





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