2016年8月16日火曜日

夏期セミナーでセッションをしてきました!

こんにちは、井上陽介先生のお膝元、湯沢町保健医療センターからS2の児玉です。
今回はS3の井上博人先生主導のもと、湯河原で毎年8月に行われている夏期セミナーにススメとしてセッションを企画し、無事に終えることができたので報告します。

「学生家庭医療のための家庭医療学夏期セミナー」(通称:夏セミ)は家庭医療に興味のある学生研修医が夏休みに3日間集まって、講師を招いてワークショップを受けたり、仲間の絆を深め合っている、PC 学会の行事です。毎年全国からたくさんの学生、研修医の応募が殺到し、異様な盛り上がりを見せます。僕自身は、昨年の「診療所あるある」に続いての講師参加でした。3日目の月曜日ということもあり、学生さん中心の参加者でした。
 今回のテーマは「患者さんを幸せにするマネー¥ジメント」。介護保険の仕組みについて知ってもらい、ケースを通して制度を使ってもらう体験をしてもらいます。最後にお金がなかったらどのサービスを選ぶ?という仮定の下に、経済的に豊かでない患者さんの大変さを感じてもらいました。低学年の学生さんにはほとんどなじみがない内容なので、議論がスムーズに進むかに少し、不安がありましたが、垣脇先生のアイスブレークで和んでもらい、僕の介護保険のレクチャーも、クイズを駆使しながら何とかお船漕ぎは1、2人だったように思います。小林先生の症例提示のあとのグループワーク①、松本先生のお金がない時にどのサービスにしぼるか?のグループワーク②は多くの参加者さんが僕たちの誘導にうまく乗ってくれて、様々な意見が出てきて盛り上がりました。「施設入所の奥さんに会いたいだろうから、面会のためのヘルパーさんを週1回入れます。」という意見はさすがは家庭医療に興味のある学生さんだなと、感心させられました。
 終了後のアンケートの意見も上々で、全体的にはかなり成功だったのではないかと思います。スタッフ振り返りでも来年も同じなようでさらに磨きをかけて出すのもいいね、という感じでまとまりました。

なお、今回企画に参加してくださった先生方は
専攻医:井上博人先生、小林先生、松本先生、児玉
初期研修医:垣脇先生(奈良J1)、(園田先生(東京北J2))
指導医:菅波先生、調先生、(高橋毅先生)   ( )は事前準備のみ

でした。皆さん本当にお疲れさまでした。今回は専攻医主体でできたこと、初期研修医の先生も参加してくれたことが大きな収穫だったのではないかと思います。自分としては、実ははっきりとは分かっていなかった介護保険の知識が整理されたこと、プレゼンやセミナー企画、ファシリテーションといった日常業務ではなかなか鍛えられない能力をつける、よい機会だと感じました。
反省点としては
・プレゼンでワークに使う内容を強調する
・配布資料がやや複雑、ワークと関係ないスライドがあるなど、ノイズを減らす
・家族図を書いておくなど、ホワイトボードの使い方を指定する
などができればより洗練されたワークショップになっていくんではないか、という感じでまとまりました。
来年はさらに低学年の専攻医にも関わってもらって、ススメの存在を全国の学生さんに伝えていきましょう!

「お金がないなら何を削ろうか〜」と悩む参加者のみなさん。活発に意見が出て、楽しんでいただけたみたいです。
井上先生のまとめレクチャー。流行りの ”ポケモンGO!” ネタなども折り込み、大盛況でした。


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