2016年9月25日日曜日

中間振り返り

S2小林聡史と申します。台東病院総合診療科研修中です。
2016/9/24-25に、台東病院にてススメ中間振り返りがありましたのでご報告いたします。

内容は以下です。

1日目(14時~)
・今年度半年間の振り返り
・夏季セミナーの報告と専攻医部会について
・Rprojectについて
・専攻医と指導医に分かれ、それぞれ話し合い。
・懇親会

2日目(9-14時頃)
・産婦人科研修について
・Susume facalty development:Patient centered clinical method(PCCM)について
・知識問題振り返り
・新専門医制度について
・リーダーシップ・マネジメント・フォロワーについて


私個人の感想を述べていきます。

①Web振り返りについてグループ内とグループ間で話し合い、前向きに方向性を検討できました。具体案としては連絡手段としてLINEを用いることで双方向性のコミュニケーションを取りやすくすることと、指導医の先生方が必ず1名は参加できるよう日程調節をすることなどが出ました。Dグループの長の小澤先生が不在だったため後でメールで報告し、改善していこうと思います。

②初めてお会いする?方もいましたが、いろんな方とお話しできて刺激になりました。ものすごい大所帯になったんだと改めて感じました。

③PCCMのレクチャーでは、症例を用いたグループワークをしながら理解を深めることができました。S1の先生でこの概念を知らない方もいたので、導入の意味でも非常に意義が大きかったのではと思います。私個人としては、つい先々週あたりにVBP:Value based practiceについてのワークショップに参加したときも症例を用いたディスカッションがあったので、その時のことを思い出しながら参加していました。今回のレクチャーは医師患者の1対1でしたが先日のワークショップは多職種での話し合いでした。模擬患者面接、模擬カンファというのも勉強になって面白いと感じました。
*VBPについてご興味あればhttp://vbp.hatenablog.com/や書籍をご参照ください(念のため、回し者ではありません)

④知識問題の振り返りも、玉井先生のパールを踏まえたレクチャーが聞けて勉強になりました。私は1日目が当直明けだったのですが、直明けに5時間くらいかけて全部復習してから聞いたのでより勉強になったと思っています。そのせいで初日は参加時から疲労困憊気味だったのですが、でもやはり復習するのは大事だと思いました。もう少し問題数を減らした方が復習しやすいとも思ったのですが、いかがでしょうか?

⑤リーダーシップ、マネジメント、そしてフォロワーシップについて西村先生からご講演頂きました。7つの習慣などビジネス書でも同じようなことが言葉を変えて書かれており(フォロワーについては触れてませんが)、より理解が深まりました。医師として、自分個人として、家族の一員としてなど自分の果たすべき役割を意識しようと改めて思いました。


皆様お気をつけてお帰り下さい。
2日間お疲れ様でした!!





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2016年9月22日木曜日

湯沢での研修、通年研修のメリット

こんにちは、S2の児玉です。
今年度は1年間湯沢町保健医療センターで研修予定ですが、専攻医の皆さんが来年の研修施設を考えるご参考に近況報告をしておこうと思います。

湯沢町は新潟県南部にある人口8000人の町で、みなさんスキーや温泉でご存知かと思います。新幹線の駅もあり、大宮まで1時間とアクセスがよいため、湯沢の人も新潟市や長岡市よりは関東方面への行き来が多いようです。

自分にとって湯沢は5年生の実習で初めて家庭医という存在に出会い(高橋毅先生と当直でした!)、その道に導いていただいた思い出深い病院です。自分の実力試しと、足りないもの探しに1年間の研修を希望しました。

湯沢での研修は初診・再診外来、訪問診療、内視鏡、特養の嘱託医、ゆきあかり診療所(車で15分)、病棟管理、救急当直、予防接種、禁煙外来、褥瘡回診長、研修医教育など非常に多彩です。病院のシステムの変化だけではなく、今まで働いた病院とは違う自分の役割、病院としての役割に最初の1、2ヶ月は戸惑うことも多かったですが、1週間のうちの業務が次々に変わるので学ぶべき課題は尽きることがありませんし、学んだことが次に生きてくる、そんな環境です。また、同時に違う業務をこなすことで、様々な角度から問題が見えてきたりします。(例えば内視鏡手技の勉強をしながら、外来で所見の説明をする時にしやすい。診療所と患者さんのやり取りをしながら時々診療所で働く、など)

最初は時間がかかったり、信頼を得られなかった再診患者さん達が、徐々に自分の話しに関心を持って聞いてくださるようになり、「(今日は予約日じゃないけど)いつも児玉先生だから、児玉先生に診てらえませんか」などと受付に交渉されている患者さんを見るとうれしくなります。初回で1時間待たせて怒鳴られたCOPD在宅酸素の患者さんが、かたくなに拒んでいた採血を、昨日2年ぶりに受けてくれました。まだ半年ですが、「継続性」の意味を少しずつ感じられる一方で、今まで外来で見てきた患者さんはどこまで自分の話しを受け入れて聞いてくれていたのか、と振り返ったり、まだ気心知れた関係になれていない患者さんに探りをいれつつ、あれこれ試している所です。

外来に7割くらいの重点がありますが、病棟管理や救急も同時にしつつ、病院で異なる役割を感じられるのもメリットですね。

特養の嘱託医や週2コマある再診外来、訪問診療、褥瘡回診、内視鏡研修などは年間通じて勤務するからこそ与えられている役割と思っています。その分忙しくなる日もありますが、17時以降は検査もあまりできないため、ON-OFFははっきりです。

ススメも4年制になって割と時間的ゆとりができていると思うので、他施設も含めて、総合診療1を年間通じてするスケジュールも検討されるとよいかもしれません。

ちなみに湯沢は医局の仲もよく、月に2回くらいは学生研修医の歓送迎会があります。
僕が広島風お好み焼き焼くために、井上先生に4月に巨大な鉄板とガスコンロを買っていただきました!負けませんよ、井上先生の関西風と対決です。
米どころ南魚沼だけあって、日本酒がおいしくて、僕のお気に入りはたかちよのカラーラベルです。

そんな感じで楽しくやっています。

広島、関西対決!

一番弟子のJason先生(OHSU)


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2016年9月11日日曜日

近況報告


ススメ研修医 富田です。

現在、日光市民病院にて整形外科の研修させて頂いている傍ら平本皮膚科にて2週間の研修をさせて頂いています。

日光市民病院は急性期、療養病棟を合わせて計100床程の病院で、整形外科は久保田院長先生が一人で切り盛りされています。研修としては初診患者、救急対応を相談しながら診療させて頂き、整形外科で頻度の多い主訴・疾患に対しての鑑別や、レントゲンの読み方、患者説明の仕方、関節注射、シーネ固定、整復など多くのことを学ばせて頂いています。とても熱心で親切な先生なので、整形外科のプライマリケアを研修したい先生がおられたら、ぜひ日光での研修を検討して頂ければと思います。

皮膚科の平本先生は自治医大1期生の大ベテランの先生です。平本先生は皮膚疾患のプライマリケアの知識を拡げることに尽力されおり、その系統立った皮膚疾患に対する考え方は、とても理解しやすく実践的で、まだ研修させて頂いて間もないですが、難解だった皮膚疾患に対する考え方が一変しました。また皮膚疾患だけでなく、様々な知識に深く、とても興味深くお話を聞かせて頂いています。

このように整形外科、皮膚科とも日々、新しい知識や手技を学ぶことができ、とても充実した研修ができていると実感しています。
今後は、日光市民病院の内科での研修をさせて頂く予定で、内視鏡・超音波検査を習得できることを目標に頑張りたいと思います。



日光市民病院 駐車場からの風景

日光和楽踊り
100年の歴史がある日光の夏の風物詩
日光猿軍団 いろいろな劇などがあり、とても楽しかったので、
日光に来たらぜひ立ち寄って見てください

2016年9月8日木曜日

サイトビジット報告:まとめて4施設

プログラム責任者の井上です。

 9月になって台風が多いですね。まだ暑い日もありますし、なかなか体調管理も難しいのではないでしょうか。

 8月のお盆明けからの3週間で4箇所のサイトビジットに行ってきました。
東京北医療センター、日光市民病院、市立恵那病院、与那国診療所の4施設、7名の専攻医の先生たちとお会いしてきました。
 それぞれの先生方が、多くを学ばれて、着実に成長されているなと感じ、プログラム責任者として大変嬉しく思いました。初めてお会いした指導医の先生もおいでだったのですが、先生方が、こんなことを学んで欲しい!と熱心に専攻医の先生に指導していただけていました。専攻医の先生方の満足度も高く、一安心という思いです。

 ススメの専攻医の先生方も数が増えていますので、サイトビジットに行く場所も増えて大変なのですが、専攻医の先生方の元気な顔が見れるのは本当に楽しいですね。
 24日には中間ふりかえりがあります。専攻医の皆さんの元気な顔と、成長した姿を見ることができるのを楽しみにしています。

新しい市立恵那病院。11月に新病院開院です!
与那国診療所。日本の最西端の医療機関ですね。


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