2017年7月31日月曜日

東京北から台東へ

こんにちは&はじめまして。専攻医S2 吉岡です。
3月から6月まで4ヶ月にわたる東京北医療センター総合診療科での研修を終え、7月からは台東区立台東病院の総合診療科で研修しています。

時間が空いてしまいましたが、今回は東京北での研修を振り返ってみたいと思います。

東京北は、私が初期研修の2年間を過ごした思い出深い場所です。300床程度の病院なのでスタッフ同士顔の見える関係がとても居心地よく、ストレスがほとんどない環境でした。「おかえりなさい」と言って下さる方も多く、やはり自分のホームは東京北なんだなと実感しました。

総合診療科ではだいたい6~8名程度の患者さんを受け持っていました。後期研修医としては決して多くない人数ですが、診療の質を保てるようにチームでディスカッションを重ねました。以前に比べて、診断自体に難渋する症例が増えたような気がしますし、また悪性リンパ腫や膠原病など専門的な治療を必要とするような症例も経験しました。4月から血液内科が開業したこともあり、専攻医にとって幅広い疾患を経験できる病院になってきているのではないかと思います。
ICU症例など重症例をもう少し担当しても良かったかもしれないとは思いましたが、都内の二次救急での内科主当直も経験させて頂き、とても勉強になりました。

また、初期研修医の時には板挟みでつらい記憶でしかなかった退院調整も、スタッフの皆さんのお力添えでなんとか道筋を立てられるようになった気がします。これもひとえに練馬光が丘病院での研修が活きているなぁと感じた瞬間です。一緒に病状説明に同席して指導してくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

一方、今回初めて初期研修医の指導も担当しました。これまでは常に一番下で初期研修医の延長的な立場で研修してきましたが、後輩の指導という新たな局面に至りました。初期研修医がついて痛感したのは、自分がこれまでいかに指導医の先生方から手厚く指導して頂いていたかということです。自分に余裕がないと後輩ともその患者さんともきちんと向き合えないですし、自分の知識があいまいできちんと教えてあげられないもどかしさもありました。毎日落ち込んだり悩んだりの繰り返しで、もっとベッドサイドで一緒に診察したりできればよかったなぁと反省しています。これまで指導医の先生方が自分にして下さったように、自分もこれから後輩たちへ返していかなくてはいけない立場になりつつあるんだなと実感しました。

初期研修の頃と比べて確実に成長を実感できた一方、求められるものが少しずつ変化してきている、そんなことを思った4ヶ月でした。
東京北はとても居心地がよく、だからこそ、また外に出ていろいろなものを吸収して来なくてはいけないと思っています。学んだことを持ち帰って、仲間と共に頑張れるような、そんな場所であったらいいなと願っています。

さて、台東病院では現在、私を含め5名の専攻医が研修中です。純粋な(相乗りではないという意味で)ススメの専攻医がひとつの施設にこれだけ集まるのは本当に珍しく、お互いに学びを共有しながら楽しく充実した日々を送っています。高齢者医療の拠点として、急性期、回復期、療養型、老健とすべてを網羅的に学べる場なので、3ヶ月と短い間ですができるだけ多くのものを吸収したいと思います。


地域医療型ブログラム「地域医療のススメ」はこちらから >>

2017年7月5日水曜日

練馬光が丘病院での内科研修

地域医療振興会に属して1年目、家庭医プログラムとしては2年目の高橋と申します。
 家庭医プログラムを開始して、2年目で内科基礎トレーニングとして選択した研修先が
練馬光が丘病院でした。とても教育の充実した病院であり、何よりも指導医クラスの先生が潤沢にそろった病院です。噂ではとても忙しいと言われておりましたが、その実態は、
朝の回診にみっちりと時間をかけ、すべての患者様のプレゼンをベッドサイドで行われ、
それに対してのフィードバックをもらうという教育体制が整った病院なのです。教育のために多くの時間が割かれており、患者への方針がきまれば、残りの短い時間内に指示出し、点滴、処方を速やかに行い、昼の開始に備えなければなりません。てきぱきとした時間管理能力が求められます。
 それ以外に、感染症レクチャー、膠原病レクチャー、5分間レクチャーなど教育カンファも多く準備されており、それらに参加するために時間を捻出する必要があります。また、
当直したその日の症例は朝の8時からのカンファで発表、一ヶ月に4回はプレゼンするなど、自分に課せられる負荷も尋常ではありません。何より、上級医がたくましく、全体がチームをくんで一緒に成長しようという感じの病院。
 今はその忙しさの渦の中でもがいている状況ですが、なんとかこれをものにしたいとあがきつづける毎日です。