2014年7月13日日曜日

原点は、同期の友人、春日、5の軸、全体を取り扱う方法を考えろ

研修修了生の太田です。
岐阜県の揖斐川町春日診療所に勤務して、5年がたちました。

先日、岐阜大学で学生さん向けに話をしました。
地域医療ゼミで1時間
といってもランチョンの自由参加の会でしたので、10数名の参加でしたが。
学生のとき医療面接の勉強会でお世話になった藤崎先生
春日に3日実習に来た医学生さん
春日出身の看護学生さん
春日で学生さんと住民に一次救命処置勉強会を行ったときに来てくれた学生さん
も来てくれていてうれしかったですね。

地域医療・家庭医療の話をしました。
自分らしい、自分の長所を活かした話は何かを考えたところ、

2025年の高齢化の問題とか、地域包括ケアの話ではなく、

私自身が、春日で、患者、家族、地域と文化や歴史の一端に触れながら、継続的にかかわって行った医療のエピソードを匿名性を保ちつつ、話をしました。
話をすることは振り返ること。

私の地域医療・家庭医療の原点は、

同期の友人(学生時代の家庭医療の勉強会の友人、後期研修の同期)
春日(地域での生の経験)
地域医療の5の軸
全体を取り扱う方法を考えろ
ですね

地域医療 5の軸 
  1. 患者によって自分を変える。
  2. 患者や問題の種類により差別をしない。
  3. 生物学的問題だけでなく心理社会的問題も重視する。
  4. 臓器・ヒトにとどまらず、家庭・地域も視点とする。
  5. 診察室に来ない人のことも考慮する。
 名郷直樹 レジデントノート Vol11 No11 2010

五十嵐先生のインタビュー記事
あらためてジェネラルを師に学ぶ 月刊地域医学 Vol22 No11 2008

http://www.jadecom.or.jp/pdf/gekkanchiikiigaku/22_11.pdf#search='%E4%BA%94%E5%8D%81%E5%B5%90+%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8C%BB%E7%99%82'

初期研修、後期研修の同期との再会(平成26年1月)

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診療所の歴史

修了生の太田浩です

揖斐川町春日診療所の太田浩です。
診療所の歴史について。

春日村診療所は、春日村の診療所でした。
医者探しに困り、当時の役場職員が自治医大地域医療学教室にお願いに行き、医師派遣してもらうことになりました。(自治医大の卒業生ではなく、地域医療学教室という医局)
途中から地域医療振興協会の公設民営に
そして、町村合併で揖斐川町春日診療所になりました。
私は赴任して5年がたち、6年目です。
前任者は9年勤務していました。
前々任者は2年勤務
前々々任者は3年勤務
その前の1年間は、自治医大地域医療学教室の派遣の開始で月変わりで医師が来ていました。
数えると、自治医大地域医療学教室と地域医療振興協会で20年目です。
長い長い積み重ね。
そして、20年以上前の診療所からの積み重ね。

勤務すればするほど、歴代の医師、長く務める看護師、事務への尊敬の念が募ります。
特に9年務めた前の医師は、すごいなぁと常々思います。
歴史に感謝ですね。


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