2013年2月26日火曜日

沖縄県の多良間島での代診

こんにちは、湯沢S3の鈴木良典です。 先週末から月曜日の朝まで代診で沖縄県の多良間島に行ってきました!                                  多良間島は、宮古島と石垣島の間に位置する人口1300人程度(中学生以下300人、高齢者300人)の小さい島です。 医師、看護師、事務それぞれ1人、計3人で診療所を運営しています。 湯沢はまだ冬真っ只中であり、どこを見渡しても雪・・・。 暖かな太陽が恋しくなってきた頃の代診依頼だったので楽しみにしていました。 越後湯沢から羽田、羽田から那覇、那覇から宮古島、そしてようやく多良間島、と移動は大変でしたが、 オレンジ色の大きな太陽に迎えられ、沖縄独特の天国っぽい雰囲気(明るく温かい感じのことw)に疲れも吹き飛びました! 休日の急患は平均1.5人、ヘリ搬送は月1件程度と時間外対応は少ないみたいですが、 島民の方が医師に負担をかけないように気を使って我慢しちゃう人も多いようです。 しまんちゅ?うちなーんちゅ?の人柄が伝わってきますね^^ 私は、土日で2人ずつ(発熱2人、鎖骨骨折1人、犬咬傷1人)診察しました。 何が来るか分からないので島の代診はドキドキしますね。なんとか大丈夫そうだったので一安心です。 代診の楽しみは、その土地ならではの自然や伝統・文化・風習、そして何より食! 採れたてアーサーが入ったお味噌汁や沖縄そば、ランチョンポークなどなど。どれも美味しかったです。 最終日に少しだけ本島を観光して帰宅、大変有意義で楽しい時間が過ごせました。今日からまだしばらくは湯沢!沖縄の太陽をもってしても、まだまだ湯沢の雪は強敵そうです(笑)(どっちが朝日でどっちが夕日か分かりますか??多良間島は360度綺麗な海岸に囲まれた美しい島です☆)                                                                    四季折々を感じつつ、仕事ができるのは恵まれていると思う今日この頃です(今朝の越後湯沢駅前)。。。                            最後にFacebook経由でご覧下さった方々に感謝申し上げます! これからも宜しくお願い申し上げます!

神津島での支援

台東病院S1の堀田紗代です。 昨日から神津島に4日間だけですが代診で診療支援に来ているので、 それについて書きたいと思います。 まず神津島に行くには飛行機と船があり、 飛行機は東京の調布飛行場というところから20人乗りの小さな飛行機が出ていて、45分程で島に着きます。 大型船で行くと半日かかるそうです。 飛行場というと成田と羽田しかないと思っていた私はこんな所に空港があるとは驚きでした。 調布飛行場には月曜の早朝からたくさんの人がいました。 島の飛行場では旅館のおかみさんが迎えに来てくれていました。 旅館から診療所は歩いて1,2分とすぐ近くでした。 月曜午前の外来は診療を待つ患者さんでにぎわっていました。 すでに台東病院から支援に来ていた先生の診察の見学からさせていただきました。 慢性疾患の定期受診が多いのですが、中には皮膚疾患や耳鼻科疾患の患者さんもいて、 まさに総合診療の世界を体験しています。 今日は、さっそく朝一番の患者さんが中耳炎で耳鏡で診察して中耳炎の診断で点耳薬を処方しました。 これまですぐに対診を依頼していた私にってはとても新鮮でした。 昼休みには、診療所の近くを散策してみました。 海がとてもきれいでした。 午後は島で唯一の特養に診察に行きました。 昨日まで肺炎で入院していた患者さんが元気になっていて安心しました。 明日以降もいろんな患者さんが来そうです。 また別の機会に皆さんと共有したいと思います。

2013年2月14日木曜日

緩和ケア研修のすすめ

現在、みさと健和病院 緩和ケア病棟で研修している弘田義人です。

1月から3月までの3ヵ月間緩和ケア研修中で、早くも中間地点に来ました。

緩和ケアで研修を始める前に昨年12月に緩和ケア研修会に参加してきました。
緩和ケア研修会は全国各地で行われているのですが、日程のことがあったので私は横浜医療センターが主催する緩和ケア研修会に参加してきました。
初期研修医の時に受講されている方も多いと思いますが、後期研修医3年目に受講してもとても勉強になりました。
2日間かけて、オピオイドの使い方はもちろんですが、癌による主な症状(呼吸困難、嘔気など)についての対処法、せん妄やうつ状態の対処法などを様々なことを勉強しました。
その中でもハーフデイバックなどでお馴染みのロールプレイが導入されているところが画期的でした。
ロールプレイでは、色々な方々とコミュニケーションをとっていく中でレクチャーだけでは勉強できないことを学べるというメリットを感じましたが、様々な意味でメンバーの組み合わせが悪いとダメージも大きいことを感じました。
その学びは今後自分が勉強会などを主催するときに活かしていけたらと思いました。

緩和ケア病棟での研修では、毎日朝と昼に看護師さんとのカンファレンスがあり、そのほかに週1回リハビリスタッフやソーシャルワーカーの方や看護師さんとの多職種合同カンファ、月2回近隣の在宅診療所の方々、訪問看護ステーションの方々、精神科医師などが参加するPCT会議、週1回医師、病棟師長、ソーシャルワーカーが参加しベッドコントロールを行う入退棟委員会などがあり、多職種と協働して機能が維持されていることを実感します。
心理的や社会的背景が複雑な患者さんが来てもチーム全員で協力して物事が進んでいくので主治医として患者さんを担当していても安心して診療していくことができます。
緩和ケアだけでなく、統合ケアについても学べる環境です。
また緩和ケアでは死を意識して診療する場面が多いため、医師としての責任を実感しながら身を引き締めて研修をがんばりたいと思います。

緩和ケア研修会をまだ受講していない方がおられたら是非参加してみてください。
どこの緩和ケア研修会でも厚生労働省のPEACEプロジェクトで定められた内容を勉強できるので、日程の合う研修会を探して参加してもらったらよいと思います。ちなみに参加費は無料でした。

2013年2月12日火曜日

指導医講習会

揖斐川町春日診療所の太田浩です。
修了生です。後期研修を終えて、もうすぐ3年です。
修了生の近況ということで、ブログに投稿してみました。

2月2日、3日に、東京ベイ浦安市川医療センターで指導医講習会がありました。
初期研修受け入れのための指導医講習会です。
私は、昨年に受講し、今年は、タスクフォースといって、運営のお手伝いでした。
まぁ、グループディスカッションのファシリテーターですね。

地域医療振興協会主催で、地域医療振興協会の医師の参加でした。
様々な病院、診療所から総合内科医、腎臓内科医、救急医、産婦人科医、家庭医と様々な医師、29名の参加でした。

多くの医師が、初期研修医教育のために、集まっていて、すごかったです。
参加した施設の医師は後期研修教育にも関わっていて、そういう意味では、地域医療のススメにとってもうれしいことです。
地域医療振興協会の教育の風土が広まっていくのは素晴らしいですね。

2日間缶詰でしたが、グループディスカッション、ロールプレイ、KJ法と、参加型の工夫が随所にみられました。

ここで印象に残った言葉

「責任感のない研修医の対応法は?」
責任を与える。責任を与えることで、はじめて、責任感が身につく

(去年の講習会ですが、すごい名言です)
「理想の初期研修医像は?」
2年では判断できない。長い目でみてあげよう。

他にも名言がたくさんありました。
うれしく思うと同時に、とても勉強になりました。
参加者のみなさん、お疲れ様でした。
吉村先生、井上先生、はじめとするタスクフォースの皆さん、お疲れ様でした。
お世話になりました!

写真は、
「理想の研修医像」のKJ法のまとめです。
自己管理という根っこから、基本姿勢という幹が伸び、
そこから、接遇、安全管理、学習態度、コミュニケーション、チーム医療と言う枝が伸びています。
(まずは、知識、技術よりも態度を学べという感じになっています)
葉っぱも書いてください!って、お願いしたら、葉っぱだけでなく、りんごも書いてくれました。
研修医が教育という栄養でいい果実をみのらせますように・・・
みえるかな??

2013年2月11日月曜日

友人の結婚式


東京北社会保険病院の望月崇紘です。
昨日初期研修医時代の同期の結婚式に行って参りました。

お相手はJ○LのCAさん!!!
いいですね。出席者もおきれいな方ばかりでした。

CAお決まりの余興なのか、CAのコスチュームを着た方々数人で機内アナウンス風にスピーチを行っておりました。
機長は新郎、専属アシスタントは新婦、新郎新婦の愛で機内は若干お熱くなっておりますが・・・、長いフライトには山あり谷ありですが・・・、といった具合に。

ハプニングで傷病者が出たという想定で、誰かお医者様はいらっしゃいませんか?と。
当然新郎側の出席者の多くは医者であり、おきれいなCAさんたちがアナウンスするものだから、みんなが我先に挙手することに。
これが本当の機内だったらこのうち一体何人が手を挙げるのかなあなんて思ってしまいました(笑)

でも、機内でのトラブルではなんでも診られるプライマリケア医の腕の出し所なのかなとも思います。
実際の現場でCAさんにかっこいいところを見せるために!・・・ではなく、患者さんのために率先して手を挙げられるような医師になれるよう、研修頑張りたいと思います。


2013年2月8日金曜日

第5回EBM勉強会


本日は鈴木先生がコーディネーターで第5EBM勉強会を行いました。
朝7:30-8:00、参加者は、4名+久瀬にいる学生・研修医でした。

ステップアップEBMワークブックのp85-109をやりました。
肥満気味の糖尿病中年男性が食事療法のみで改善しない場合、初期の薬物療法をどうするか、PECOをたてて、それに沿って情報検索を行っていくという内容でした。
参加者それぞれでUpToDateを検索しながら、すすめていきました。

・UpToDateではまずサマリーをよむととっつきやすい。
・サマリーでほしい情報が見当たらなければ、関連トピックの項目でほしい情報にとぼう。
・その場の1分での深追いはやめよう。
・その日の5分やその週の30分で、UpToDateから原著論文へいってみよう。
・論文の妥当性を評価してから読もう。
・PECOに沿ってよもう。
・結果の読み込みは数字をそのままよもう。信頼区間の幅でみよう。
・RRRだけでなく、NNTでも評価しよう。
・効果があるという論文の数字は少なく見積もろう。
・有意差がないからと言って、無効な治療だともいえない。
・患者への適用の公式を意識しよう。
・余裕があればUpToDateとDynaMed両方みよう。 

今回検索したページ
UpToDate “Initial management of blood glucose in type 2 diabetes mellitus”
PubMed: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=9742977

Q1.信頼区間で0をまたぎ、有意差なしとなってしまった場合どう考えるか。
→患者への適用の部分で、論文の患者と目の前の患者の違いを考えて、目の前の患者で効果がどうだろうかと、改めて考え直す必要がある。
有意差がないから効果がないと切り捨てないのも大事そうだ。
その情報を患者さんと共有して、使うかどうか考えるのも一つの手。→今後やってみよう。

そんな感じの会でした。

久瀬の研修生からは、
上記の情報検索をおこなうのは、1時間くらいかかってしまいそうだ。
UpToDateもこれまでは一番上から読んでしまっていたが、これからはサマリからよんでみよう。
これまでは印刷してだらだら読んでいた(場合によっては読めずにそのまま)が、その場で検索して必要な情報だけかいつまんでくるという方法があるんだと気付いた。
など意見がありました。

2013年2月7日木曜日

リンク


久瀬S3菅波です.
先日,ROCKY NOTEさんのブログに,ススメのブログのリンクをはって頂きました.
ありがとうございます.
日常診療の疑問をしらべると,だいたいいつも,検索上位にヒットするのがこのブログです.
みなさんもきっとよくご覧になるのではないでしょうか.
僕はこれまでも,今も,かなりお世話になっています.
内容のすばらしさもさることながら,
僕自身に日々生じる疑問の多くに,すでに向き合い,取り組んでいらっしゃることに
地域医療をやる者として,勝手に背中を感じております.
今後ともどうぞよろしくお願いいたします.

また,三浦先生にもリンクをはって頂きました.
http://ikedacafe.blogspot.jp

十勝いけだで取り組んでいらっしゃる「とかっぷひろば」の模様が描かれています.
先日の勉強会「対話が広がる健康カフェ」もありがとうございました!

また,湯沢,揖斐の施設HPのリンクもはらせていただきました.



2013年2月1日金曜日

親戚の医者、友人の医者

修了生の佐藤優子です。
今日の湯沢は晴れ!積もった雪が太陽の光でキラキラ輝いていました。
今は働かず、主婦をしています。ここに何を書こうかな?

最近、離れて住む家族や友達から病気の相談を受ける機会が続きました。
役に立ったと感じたり、役に立たなかったと感じたり。

役に立ったと感じたのは、『付き添い』をした時でした。
患者さんの様子も分かるし、患者さんや家族と主治医とのコミュニケーションの手助けもできる。
『家庭医』の仕事と似ています。

役に立たなかったと感じたのは電話での相談で患者さんを直接見られなかったり、患者さんや家族の背景を根掘り葉掘り聞きづらかったりした時。
このような時に主治医に変わってアドバイスするのは無理、その点で『役に立たない』のは当たり前だったかもしれません。

患者さんや家族に寄り添えるときは寄り添って『家庭医』のような役割をして、
寄り添えないときは自分が主治医の役割をするのではなく本来の主治医への上手なかかり方をアドバイスすることにしようと、今、思いました。