みなさま
十勝いけだ地域医療センター チーフの並木 宏文です。
先日東京の永田町で行われましたへき地地域・医療学会のランチョンセミナーを行ってきました。およそ25分、「地域を目指すみなさんへ」と題して、集まった学生さん、研修医にお話ししました。
私の医師を目指してから現在に至るまでを、学生・研修医さんに「医師を目指したきっかけは?」「これから目指す医師像は?」などと呼びかけながら、地域を目指した先輩として語りかけました。
どの参加者も地域を目指す意欲や行動力に優れていたように思われ、そのためか、部屋には強い熱意がこもっていたように感じられました。私も熱が入り、やや時間をOVERしてしまいましたが、それでも、いくつか貴重な質問を受けました。
1つは、「地域でうまくやっていくコツは?」というものでした。
それからもうひとつは、「地域で心に残っている一言は?」という質問でした。
得てしてそうですが、参加者の満足する言葉ではなかったかもしれませんが、私のとっては大切なことを思い出すきっかけになりました。
私は質問に答えながら、以前に働いていた病院の院長の背中を思い出していました。その先生が地域医療を教えてくれ、今でもその背中を別の地域でみせてくれていることを思い出しました。医者として、人として、その方が私の目指す姿だと再認識しました。
だから、返事にはその先生の行った言葉を少し借りました。
「大丈夫ですよ、大丈夫」。これが私の答えです。
みなさんでしたらどのように答えるでしょうか。地域にでたい、地域でやっていきたいという、新しい世代の波にどのように答えるでしょうか。
3 コメント:
『地域でうまくやっていくコツ』
私なら『その地域を好きになること(好きであること)』と答えるかなあ。
修了生 佐藤優子
たくさんの学生さんが参加していてすごいですねえ.
「地域でうまくやっていくコツは?」
→そうとわれると,自分はうまくやってるんだろうか,と不安になります.
「地域で心に残っている一言は?」
→これは数えきれないほどあるようで,いざ聞かれるとあまりでてこないです.でも,ひとりひとりの患者さんを思い浮かべればひとりひとりで思い浮かびそうです.
たとえば,ある患者さん家族から言われた「先生にシラミのようにしがみついていってやる」とか...まあいろいろです.
上記コメント 久瀬 菅波
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