2014年3月16日日曜日

医者再開します。

修了生の佐藤優子です。昨年9月の『主婦しています。』以来の投稿です。
生活が落ち着いて来たので、ぼちぼち医者を再開していました。

この半年で主に2つの事をやりました。
①研究のつづき
②診療所勤務の準備

①研究のつづき
医者をしていると、高齢者の胃瘻や経管栄養に関して悩む事が多くありました。
『事前指示』があったらいいのにな、とよく思いました。
湯沢勤務時代にたくさんのスタッフにそんなことを相談していました。

その後出産、退職し、皆さんから頂いた貴重な意見をまとめたり(分析)、同じ分野の研究を集めて読んだりする(先行研究から学ぶ)作業を怠っていたのですが、診療所勤務が始まったらまた精一杯な日々になってしまうので、昨年12月に先行研究から学び、分析しました。名郷先生や夫に相談しながら。

『医療従事者は事前指示に対してどのように考えているか(質的研究)』演題番号:O-037
5月の日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で発表するので、お時間がある方はよろしくお願いします。

分析してみて初めて見えて来た事もあり、誰かのお役に立てたいと思います。

②診療所勤務の準備
4月から浜田市国民健康保険診療所連合体 波佐診療所で週2日だけ働く事になりました。
(夫と同じグループですが別の診療所です。)

自分も家族も色々色々準備がありましたが、その中から2つ紹介します。

•看護•事務実習
年々、医師以外の職種の『身になって考える』ことがしにくくなるように感じていました。

地域医療振興協会にいた間、転勤でいくつもの病院に勤めてきました。『初期研修の頃のように看護•事務実習がしたいな。』と思いながら、毎回医師として働き始めてしまうと目の前の患者さん、家族、地域のことで精一杯になりました。

なので、今回は勤務開始前に看護•事務実習をさせていただきました✨

結果、診療所の5人のスタッフの役割分担、患者さんの方を向いていて誠実な姿勢、雰囲気の良さなどなどが分かりました。
ここで働ける事はうれしい、微力ながらがんばろうと思いました。
写真はその際に見せていただいた『薬袋』です。
地域のある方が作られて、診療所に通院される方々に配っているそうです。
波佐診療所はへき地なため?院内処方なのですが、皆さん受付の時に持参された『薬袋』を渡し、会計時に薬の入った『薬袋』を受け取って帰られていました。

•知識の整理
出産などで年単位で完全に医者を休むと、その間使っていなかった知識は薄れ、技能は衰えます。
せめて知識だけでも『保存』しておいて、『取り出せる』ように。
後期研修の頃から、勉強した事、先輩医師に教えてもらったこと、自分が経験したことなどをメモに残してパソコンに貯めてきました。
2月からこのメモをざーっと見直して、薬剤等『波佐診療所』ならどうするかを書き加える作業を始めました。
また、これを機にエバーノートを活用し始めました。(画像を貯めやすそう、メモにリンクを作って他のメモに貼れるので整理しやすそう、だったので)
写真は『糖尿病』のメモです。リンクがたくさん貼ってあります。

この作業で1年半前の自分には戻れる感覚があります。
しかし‥大変。まだ勤務の『準備』なのに、自分が寝不足になったり、子供達にしわ寄せが行ったりてしまう日もあります。

バランス、バランス。

自分が長持ちするよう心がけようと思います。 



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