2018年8月12日日曜日

夏期セミナーとは

はじめまして&こんにちは。専攻医3年目の吉岡です。

前回ブログを担当してからちょうど1年が経ちました。2017年10月から2018年6月まで、千葉県浦安市の東京ベイ・浦安市川医療センターで腎臓内科→総合内科→ICUと研修してきました。そこでの研修は私にとってかけがえのない日々だったのですが、語り出すと止まらないのでまた機会があれば…。

7月からは奈良県奈良市にある都祁(つげ)診療所に来ています。180度セッティングの異なる環境で毎日追われながらも、充実した日々を過ごしています。

さて、今回は先日神奈川県湯河原で行われた夏期セミナーについてお伝えします。

会場になっているホテルは、実は静岡県熱海市。
ホテルの前に流れる川にかかる橋が県境になっています。
■夏期セミナーとは何ぞや??
正式名称『学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー』というそうです(今知った)。医学生だけでなく、看護学生、薬学生といった医療系学生も参加でき、医師は原則5年目までの若手が対象です。
それぞれのセッションは、たとえば『診療所救急』『妊産婦と家庭医との関わり方』『介護にまつわる費用とは』など様々なテーマがあり、グループワークが中心のレクチャーが土・日・月と3日間も繰り広げられます。ポスターセッションなんかもあるようです(概要を知らな過ぎてごめんなさい)。
中には一番の目玉、特別企画もあり、今年は30回の節目ということで、あの松村真司先生が『家庭医のカテイ』という未来を語るセッションもありました。

■『ススメ』メンバーでセッションを出しました
今回の夏期セミナーでは我ら『地域医療のススメ』から2セッションも採択されました。『お母さんお助け隊』と『Travel medicine入門』です。私はお母さんお助け隊のひとりとして参加しました。
ススメの研修は基本的に全国津々浦々の施設で行われるため、同じ場所に集まって会議をすることが難しいのですが、Web会議システムを駆使してメンバーで議論を重ねてきました。

■Women's healthと家庭医
日本での女性診療においては、主に妊産婦では産婦人科(+乳児健診では小児科)、悪性腫瘍などでは婦人科が、それぞれ人生のポイント毎に担当します。しかし、その間の隙間を埋める「なんでもないとき」をケアするのは、実は家庭医がいちばんマッチしているのではないか、と考えられています。まさに『ゆりかごから墓場まで』。
今回のセッションでは、『授乳中のお母さんから風邪でつらいから薬を飲みたいと言われたら?』『産後うつかもしれないお母さんにはどう接したらいいの?』というテーマで、レクチャーとそれに基づくロールプレイを行いました。

■若者のちから
かくいう私は、ロールプレイがそこまで得意ではありません。この業界では何かとロールプレイやグループワークをさせられることが多くて正直苦痛です(本当にごめんなさい…)。学生さんたちが盛り上がってくれるのか、当日まではとても不安でした。
しかし、さすがは意識高い系のみなさん。アイスブレイク前から自己紹介をし始め、すでにフリートークで盛り上がっていました。私の最大のミッションであったアイスブレイクも、まるで『スベらない話』が如く異常なまでの盛り上がりを見せました。
その後も参加者の皆さんに大いに助けられ、ファシリテーター側もとてもポジティブな余韻に浸ることができた楽しい時間でした。

■特別企画に参加して
実は、ススメのセッション以外にも、縁あって特別企画にお誘いいただきファシリテーターとして参加してきました。家庭医の『カテイ』、それはつまり、過程だったり家庭だったり…。今思い描くビジョンと、実際に研修医・専攻医になってみての現実とのギャップ、そしてこれからのことを考える時間でした。
大学を卒業してから2年後の自分、5年後の自分、10年後、そして20年後はどうなっていたい?――夢を語るなんて、最近していなかったなぁ。素直にまっすぐに語る若者たちがとても真摯で、とてもまぶしかったです。
興味深かったのは、男性の方が『いくつまでに結婚して、子どもつくって、子どもが小学校卒業くらいになったら夫婦で離島に行く』とか、家族像について具体的に考えている方が多かったことです。女性の方は『初期研修終わるまでには絶対結婚したい!!!』という方が多くて切実なんだなぁと痛感しました。
やはり、医師と言ってもひとりの人間。家庭、ライフワークバランスもキャリアには重要な要素ですよね。そういったことを引け目を感じずに語り合える場って素敵だなと思いました。
反対に私は、これまで特に深く考えることもなく、出会った人々に導かれるように、今の道を進んでいます。いわゆる行き当たりばったり系です。10年後はおろか1ヶ月先のことすらままならないのですが、今回若者たちと向き合って、少し先の未来を、夢を描いてみてもいいのかなぁと思えました。

■まとめ
全然まとまりのない、そしてあまり具体的なことは良くわからないブログになってしまいました。今回夏期セミナーに参加するにあたり、『正直、夏休みにこんなところに来て、東医体とか行かない学生とは絶対に仲良くなれない』とかイキがったことを思っていた私ですが、若者のまっすぐさに触れ、もう少し家庭医/総合診療医としての将来について前向きに考えようかな…と思えた、そして、またセッションやってみてもいいかも…とポジティブな気持ちを持てた1日でした。

今回のセッションにご協力・ご指導いただいたすべての皆さんに厚く御礼申し上げます。


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1 コメント:

井上陽介 さんのコメント...

吉岡先生

湯沢町保健医療センター井上です。
最近ぼーっとしていて、コメントが遅くなってすみません。
夏季セミナーお疲れ様でした。私も参加したのですが、学生さんの熱気とパワーがものすごいですね。
刺激を受けて、また頑張ってください。
奈良の診療所生活もまたご報告してもらえるといいなと思います。

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