2012年9月24日月曜日

台東病院で勤務していて感じること

台東区立台東病院の堀田紗代です。
早いもので、今年4月に地域医療型プログラムのシニアレジデントになりすでに半年となりました。
ここで私が現在研修している台東病院で働いていて感じていることについて書きたいと思います。

5月のシニアレジデントのオリエンテーションの会場だったのでご存知の方も多いと思いますが、
台東病院は上野や浅草からすぐ近くの住宅地の中にあります。

区立病院ということもあり、患者さんの多くは台東区民で、まさに地域のための病院であると働きながらも実感しています。

私はこちらに勤務する前にいた大学病院との大きな違いでまず最初に感じたのは、
ソーシャルワーカーさんの多さでした。
私が記憶する範囲では、1000床近くある病院で実際に働いていたソーシャルワーカーさんはわずか一人でした。
ところが台東病院では、40床の各病棟に一人、120床の病院で計三人のソーシャルワーカーさんがいて、毎朝病棟の申し送りに参加しています。
しかも救急患者さんの受診となるとどこで嗅ぎつけたのか一般病棟担当のワーカーさんがいつのまにか救急外来に来ていて、
その患者さんの家族背景や生活状況、受診歴などを事細かに教えてくれます。
まさに、患者さんのため、地域のための病院であると実感するときです。

さらに、チーム医療を実践していると感じることが多いのも大きな違いです。
患者さんとのカンファレンスの時、リハビリの療法士さんや看護師さん、ワーカーさんと一緒に患者さんや家族、ケアマネージャーさんらと話し合い、
今後のことを決定していくプロセスはまさにチーム医療だと感じます。
決して一人で治療しているのではない、医師だけが特別な職種ではないと感じるときです。



写真は、ちょっと関係ないのですが、病院近くにあるスカイツリーの真下でとったものです。


今後も地域に少しでも多く貢献していけるよう経験を積んでいきたいと思います。

2 コメント:

「地域医療のススメ」研修生 さんのコメント...

ソーシャルワーカーさんが1000床に1人とは!
大学病院と台東病院、ソーシャルワーカーさんに求められる役割も、病院自体に求められる役割も異なるからなのでしょうね。

修了生 佐藤優子

「地域医療のススメ」研修生 さんのコメント...

患者さんに多職種でかかわるとき,他の専門職のスタッフはいつも自分とは少し違う視点で考えてくれます.各々の視点をすこしずつ吸収することで家庭医としての多様な視点を磨くことができるような気がします.

関連項目
IPE(Interprofessional Education)(専門職連携教育)
IPW(Interprofessional Work)(専門職連携)
地域医療の0の軸,1の軸,3の軸,5の軸 青本参照

菅波

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