2012年10月15日月曜日

青い森に囲まれて



 青森県下北郡の東通村診療所で研修している佐々木航です。東通村は下北半島の北東の端にあります。今年7月に東京都北区の東京北社会保険病院から移動しました。

 どこまでも続く森の道、かと思えば田園風景、点在する集落、信号が村に一つしかない、満月の夜には空が明るい。7月に初めて東通村に来たときは、おとぎ話!? 絵本の中!? RPG!? 驚きの連続だった毎日も、はや3ヶ月経過し、だいぶ慣れてきました。豊かな自然を見ても感動しなくなりました。車で20分ほど走ればむつ市街に出てなかなか便利です。あれ? そういえば下北のイントネーションになっている?

 人や生活などでも新しい発見がたくさんありました。何より、住民がとても優しく、私達を信頼してくれます。一方で疑問を持たず信頼してくださるので、責任重大です。お互い顔見知りの住民が多く、集落全体で一つの家族、といった集落も中にはあります。
今年の夏は例年より8℃も高かったそうです。厳しい冬に耐えるためにほとんどすべての家にストーブがありますがクーラーはほとんどなく、扇風機すらない家もありました。高齢者の家庭では、体調が悪くなるととりあえずストーブをつけて布団にくるまる、というところも少なくなく、今年は特に熱中症が多かったようです。

 新しい地域に行くと人も生活も自然も発見が多く、医学的な発見よりも刺激的に感じます。あと6ヶ月、どのような発見が待っているのでしょうか。とりあえず、スタッドレスタイヤを用意しておこうかな。


 医師住宅から診療所へ続く通路です。毎朝森林浴しながら診療所へ行きます。トトロに会えそうな気がします。

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