2015年10月30日金曜日

サイトビジット:西吾妻福祉病院

プログラム責任者の井上です。

28日に西吾妻福祉病院にサイトビジットに行ってきました。
つい先日ブログに投稿してくれた小林先生にお会いするためです。

西吾妻福祉病院に伺うのは実は2年ぶりぐらいになるでしょうか。いつもお邪魔する時には高崎駅から吾妻線にのって、長野原草津口駅に向かいます。吾妻線は途中から吾妻渓谷にそって山を登っていくのですが、ちょうど紅葉の時期で、車窓からきれいな紅葉を見ることができました。

 吾妻線は八ッ場ダム建設の影響で線路の位置が2年前とはかわっていて、またトンネルも増えていました。長野原草津口の駅前もロータリーが整備されて綺麗になっていました。

西吾妻福祉病院は、長野原草津口駅から車で10分ちょっとのところにあります。

長野原町、草津町、嬬恋村、中之条町の4町村が一部事務組合を設立して開設した病院で、この地域の救急を引き受けている病院です。
小林先生の書き込みにもありましたが、後方病院が前橋方面か、佐久方面になるのですが、いずれにしても一時間半はかかるので、搬送する時は大変です。

小林先生といろいろとお話をしましたが、まだ研修にきて2週間ちょっとなので、病院のシステムや電子カルテになれるのが大変なようでした。そんな中でも、前にいた伊東市民病院との病院の役割の違いなどを理解して、研修をしているところがすばらしいなと思いました。
近くの嬬恋村診療所には修了生の藤田先生もおられますし、過去にもススメの専攻医が何人もお世話になった病院です。外科系の症例も多く、学ぶことも多いと思います。
いろいろな病院の初期研修医や、医学生もきますので、楽しみながら研修してもらえるといいなと思いました。
小林先生、草津温泉や軽井沢に行ったらまたブログに投稿してくださいね!


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2015年10月27日火曜日

東京北 G-Med Conferenceを開催しました。

みなさん、こんにちは。専攻医1年目の児玉です。7月から古巣の東京北医療センターで総合診療科研修中です。
ご報告が遅くなりましたが、10月17日に第15回東京北G-Med Conference を開催し、同期後期研修医と共にチーフをさせていただきました。
内容は尤度比の概念と実際の臨床応用で、初期研修中にも同じテーマで学生相手の勉強会を企画したことがあるのですが、そこはプレゼンにこだわる東京北・総合診療科。スライドから構成まで何倍にもグレードアップさせて望ませてもらいました。プレゼンの方法で勉強になったことがありましたのでいくつか紹介させていただきます。

①対象を考える
休日を使ってわざわざ来てくれた、学生、研修医は自分たちにどんなプレゼンを期待しているのか。学生、研修医は感度・特異度は知ってるだろうけど、尤度比はあやふやで、使ったりはしていないのが普通かな、、、当たり前のようでニーズに合致するのは難しいです。

②シンプルなスライド
全てのスライドから不要図表をカットして、文字は1、2行のものばかりにしました。また、イメージに残る写真を多用しました。
文字だらけの学会のようなスライドのことは忘れて、スライドを作る作業は地道ですが、完成作品を見るのは楽しいです。

③理解度を確かめる
これは反省点の部分ですが、集まった学生・研修医が緊張してしまって反応が薄かったので、本当に理解できているのかつかみきれないまま進行していました。人数も少なかったためこういった反応になってしまったことが考えられますが、こういうときこそ話を振って緊張を和らげつつ、話についてきているか確かめられるとよかったです。

症例に映ってからの作業の様子では理解度はまずまずでしたし、終了後のアンケートを見てみると会の満足度は高かったようで、安心しました。プレゼンはただやることが目的になってしまいがちでしたが、今後も「伝わる」「記憶に残る」ことを目標にプレゼンできたらと思いました



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2015年10月25日日曜日

西吾妻

専修医1年目小林です。

群馬県にある西吾妻福祉病院にて、総合診療Ⅱの研修中です。
10/13から研修を開始したばかりなのでまだ2週間弱です。

幾つかこの病院の研修の特徴を挙げてみます。

①処置外来
毎日処置外来という外来があります。
その名の通り、処置が必要な外傷患者のための外来(+外来リハビリのリハビリ前診察)で、毎日交代交代で担当しています。
私は週に2日担当しています。
外科系の処置に不慣れなので、とても勉強になります。
一貫して一人の患者を診るわけではないのですが、他のdrの目も入るのでかえって良いなと思っています。
今日までに3コマ担当しましたが、陥入爪、末節骨開放骨折、floating nailなど経験しています。

②全科当直
当直体制は、当直医1人+待機1人です。
待機は、搬送時など応援が必要な時にオンコールで呼び出されます。
つい先ほど高次医療機関まで片道2時間弱の搬送に行ってきました。

③手術
手術は不定期に行われているようです。自分が主治医になると虫垂炎のオペなども行うと聞いていますが、私はまだ当たっていません。
先日オペ室に見学に行ったら、術野に入ることができました。鼠径ヘルニアのオペでした。
また、先週の待機のとき、電話で「緊急帝王切開になったら、麻酔お願いします」と言われました。麻酔も担当することがあるそうです。その日は結局帝王切開はありませんでした。


まだ来たばかりなので、もっといろんな特徴が見えてくるかと思います。
草津温泉が近いので、入りに行こうと思います。




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2015年10月11日日曜日

小児科研修

ススメ1年目呉明愛です。今月から3ヶ月間の小児科研修が始まりました。初期研修を終えた東京北医療センターで研修をさせていただいております。
東京北医療センターは280床の市中病院ですが、小児科のドクターは約20人所属しており、チームも4つに分かれています。気管支喘息や急性胃腸炎などのいわゆるcommon diseaseはもちろん、帝王切開後の新生児管理、重症心身障害児の入院管理もしております。外来では予防接種や健診も行っており、家庭医研修をするのには適している環境だと思います。
現在自分の所属しているチームには神経専門の先生がいらっしゃり、脳性麻痺や脳症後遺症で寝たきりになったり、胃瘻管理をされている児を担当し
たりしています。また初めて小児の人工呼吸器管理も経験しており、幅広く勉強させていただいております。
小児科は女性ドクターが多く(自分のチームは全員女性!)、病棟もかわいく装飾されていて働きやすい環境です。これからはハロウィンやクリスマスなどに合わせて病棟でもイベントが開催される予定です。研修とあわせてそのようなイベントも楽しめればと思います!

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2015年10月5日月曜日

黒船来る

六ヶ所村地域家庭医療センター
後期研修医の井上博人です。 

 みなさま、どのようにお過ごしでしょうか?
青森県では朝晩冷え込みで暖房をつけようか悩むくらいで、
そろそろ紅葉のシーズンです。
 六ヶ所村にやってきて、3ヶ月とにかくバタバタと色んなことがあり、
多くの経験をさせてもらい、奈良から引っ越してきたのがずっと前の様に感じています。


六ヶ所村っぽい場所
風車と石油備蓄基地とメガソーラーと自然


この3ヶ月で自分がどの程度成長しているのかは分かりませんが、
この頃、緩和や終末期に対して考える機会が増え、救急疾患がメインであった所から
自分のスタンスが変わってきている様に思います。


研修と言えば、OHSUからの留学生(Jadeさん)が六ヶ所村に来られていました。

 そもそも、英語の苦手意識が有りまくる僕ですが、突然のムチャ振りからJadeさんとママチャリで「おもてなし@東京」する事となりました。
 あまりよく知らない土地を地図を片手に、Jadeさんの行きたい所へと案内しました。何だかんだで工夫し、自分の英語力のなさに申し訳ないと思いながらも皇居前をチャリで爆走したり、マニアックな自転車屋さんへ行ったり、それなりに楽しんで貰えたのではないかと思います。
(井上先生、調先生はじめ他の多くの皆様ご迷惑をおかけしてしまい、
大変申し訳ございませんでした。)


 六ヶ所村にやってきてからも、Jadeさんはパワフルで、高校の養護教諭の先生と
日本の性教育について議論したり、老健施設の敬老会や日々の外来や訪問診察など
いろんな事を見て感じてもらえたと思います。
僕の方も、英語を駆使する機会が多く得られただけでなく、
普段、気に留めていなかったようなことに対して、
Jadeさんが質問してくるので(苦笑)
改めて、自分のやっている事って何なのかを考えさせられたと思います。

内心、もうこりごりと思いながらも、
次に海外から研修生が来た時はどうしようか?
なんて少し楽しみに考えたりもしていたりします。

六ヶ所村はこれから冬へと突入していきますが、さらに良い経験が出来ればと思います


ママチャリで駆け抜ける東京と明治神宮での自撮り



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2015年10月3日土曜日

近頃の市立奈良病院 総合診療科






卒後5年目の富田です。
 
市立奈良病院 総合診療科の近況をお伝えしたいと思います。

まず市立奈良病院は2年前に立て替わったばかりの330床程度のきれいな病院で、東大寺や奈良公園のすぐそばにあり、まわりの環境は落ち着いていて、大阪・京都までもすぐに行けますし、住むには割といい感じのところにあります。

ここ最近、人数が増えたり減ったり減ったりと変動をしていますが、現在、10人の医師が総合診療科には在籍していて、今月からは奈良医大総合診療科の5年目の先生が研修に来てくれました。

業務は昨年度までは交代で救急対応をしながら入院患者も受け持って診ていましたが、今年度からは入院患者は病棟チーム、救急対応は救急チームと業務を分けて行っています。4カ月程度で後期研修医はローテートするようになっており、いづれかに専念して業務ができるようになっています。

病棟チームではだいたい20-30人程度の入院患者を診ています。毎日、朝にまずカンファレンスして、その後、新規入院や急性期患者の回診をして、夕方にも簡単にカンファレンスをするようにして担当患者だけでなくチーム全体で入院患者を把握できるようにしています。井上先生も旅立たれ先月までは4人で診ていて一人かけると割と大変な状況でした。

救急チームは入院患者は診ませんが外来・当直回数は多くなり、救急対応に加えて、日勤帯ではドクターカーで出動したりもしています。

昼にはご飯を食べながらの勉強会したり、夕方には5分間スピーチといって趣味のことなど自由なテーマで話しをする時間があったりと、これは割と楽しかったりします。

簡単ですが、だいたいこんな感じで市立奈良病院 総合診療科では過ごしています。
下の写真は、シルバーウィークに行った奈良の奥地 天川村・十津川村に行った時の写真です。アクセスはかなり悪いですが、思ったよりもたくさんの観光客で賑わってました。


  天川村の温泉旅館街とみたらい渓谷










日本一長いつり橋 谷瀬のつり橋