2017年2月15日水曜日

石岡Life!

こんにちは&お久しぶりです。ススメS1(PGY3) 吉岡優です。
私は昨年の4月に東京ベイ・浦安市川医療センターでの救急研修から始まり、練馬光が丘病院の総合診療科研修を経て、12月から茨城県のほぼセンター・石岡市にある石岡第一病院で3ヶ月間の小児科研修をしています。

茨城県は魅力度ランキング4年連続最下位という不名誉な称号をもつ県ですが、スローガンは『のびしろ日本一。』ということで、とてもポジティブに頑張っています。石岡は特急「ひたち」も停車し上野から1時間弱という意外と都心に近いことに加え、実は歴史の深いまちでもあるようです。太平洋側ならではの冬晴れの青空と、綺麗な星空を眺めながら、とても住みやすいなぁと感じています。

さて、石岡第一病院は100床くらいの規模で、内科・小児科・整形外科・口腔外科がメインの病院です。筑波大学附属病院 総合診療グループや自治医科大学

、茨城県立中央病院の家庭医プログラムから研修に来ているS2・S3の先生方、水戸協同病院のJ2の先生など同世代の医師も意外に多く、毎日わいわい言いながら楽しく研修しています。

ススメの専攻医はどうしてもそれぞれがバラバラに研修先を選んでいるため、同期や先輩方がどのような研修をしてどんな医師になっていくのか、具体的につかみにくいところがあります。私は身近にロールモデルがいないことに寂しさや不安を感じてきました。しかし、JADECOM以外のコミュニティで頑張っている同じ志を持った方々の姿を見て、『すごいな』『こうなりたいな』と憧れを抱いたり、逆にポジティブなフィードバックを頂いたりして、すごく励みになりました。

また、内科外来支援や内視鏡支援、小児科外来支援などで、東京北医療センターや東京ベイの先生方がいらっしゃっているので、これまでに色々な場所で出会った先生方と再会できたのもとても嬉しかったです。

小児科は常勤の先生が2名で、研修医が常に2名(筑波大学S3+水戸協同病院J2)はローテートしており、主に午前・午後外来と予防接種・乳児健診をほぼ独立して任されています。入院患者さんは週に1-2人程度で、気管支喘息や発熱、胃腸炎での入院が多いです。

外来では、多くの症例に暴露されるという貴重な機会を頂いています。もちろん、指導医はいつでも気軽に相談できるように配慮してくださっていますし、カルテも適宜チェックしてくださっているので、その都度アドバイスを頂きながら進めています。部長先生からは「あたしが責任持つから自由に考えてやってみなよ!」と仰って頂けているので、気持ち良いくらい野に放たれています(笑)。

初期研修医の頃の小児科研修では病棟業務がほとんどでしたし、おそらくススメの研修施設の中でも石岡のようにひとりの小児科医としてひたすらに外来経験を積めるのは珍しいのではないでしょうか。もし、小児科研修先で迷っている方がいらっしゃいましたら、私はぜひ石岡での研修をおすすめしたいです!

さらに、後期研修医は例外なく一人全科当直も行います。夜間は宅直の検査技師さん・放射線技師さんを呼ばないと検査ができません。外科がないので基本的に急性腹症はほぼ転院搬送です。これまで副当直の経験しかなかった自分にとっては、施設の限界と、自分の能力の限界との狭間でいつも悩み迷いながら業務にあたっています。

救急車とwalk inと病棟急変と、タイムマネジメントを意識しながら患者さんを診ていくこと。適切なアセスメントをすること。転院搬送の判断ポイントはどこか。転送先の医師へのショートプレゼンテーション。…どれも東京ベイの救急や練馬の総診で教わったことばかりです。学んだことをきちんと実践できているかどうかは正直自信がありません。それでも4月から挫けそうになるくらい厳しい環境に身を置いてやってきたことは間違っていなかったんだと確信しています。学んだことはいつか繋がる…これまでお世話になった方々へ感謝せずにはいられない日々です。本当にありがとうございます。


最後に、この1年は初期研修から一転、ものすごく負荷のかかる毎日でしたが、たくさんのかけがえのない出会いに支えられた1年でした。卒後年数と自分の実力との差に愕然としますが、現実を真摯に受け止めて、感謝と思いやりを忘れず不器用なりに進んでいこうと思います。

茨城での暮らしは名残惜しいですが、3月からは古巣である東京北医療センターへ戻ります。
春からも、たくさんの出会いがありますように!


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1 コメント:

Unknown さんのコメント...

吉岡先生

湯沢町保健医療センター井上です。
研修頑張っていますね。石岡第一病院で充実した毎日を送っているようで何よりです。
4月から頑張って来たことが、今に繋がっていることを実感できていることは素晴らしいことだと思います。きっと今小児科で学んでいることも将来どこかで学んで良かったと思うことでしょう。日々の研修、ひとつひとつの症例を大事にして、頑張ってください。

もうすぐ後輩がススメに入って来ますね。先生のこの一年の経験をぜひ後輩たちにシェアしてあげてください。

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