報告がおそくなりすみません.久瀬診療所S3菅波です.
今年度からのポートフォリオ勉強会では,一日のうちに理論解説とポートフォリオのディスカッションを両方行うという方法を試しています.
自分としては一日のうちに両方行うことで,より理解が深まるなあという実感をえています.
さて,今回の「ヘルスプロモーション」というテーマですが,高橋先生にとてもわかりやすく解説して頂きました.
「ヘルスプロモーションと言えば健康教室でしょ!」とか,「大事なのはわかるけど短期勤務となる後期研修医にはハードルが高いなあ.」
というイメージがありがちですが,
「どんな些細な活動でもまずは住民とともに気軽にやってみよう!」というスタンスでよいのでは?という提言をもらいました.
ちょっと固く考えていた自分としてはその話のおかげで肩の力をぬくことができました.
今回紹介された地域包括アプローチは,「家庭医療のエッセンス(草場鉄周先生編集)」を主に参考にされていました.
主となったメッセージを以下に挙げてみます.
・「最終目標は地域・コミュニティの発展,幸福,安心である」という考えのもとで,医療者の立場で住民と協力して行うあらゆる活動はヘルスプロモーションの一環である.
・1回の活動で何かを変える!ということよりも,活動すること自体や,それにより生まれたつながり,ビジョンの共有,地域理解の深まり,チームができることなどが重要である.
・「この問題は目の前にいる患者個別の問題をこえたものかもしれない」と気付いた場合は,まず身近な人(同僚・スタッフや地域のキーマンたち)と話してみよう!
・地域・コミュニティへの理解・評価に関しての情報収集を(できるだけ気軽に)行い,メンバーを集め,思いを共有し,チームでミーティングを重ねながら活動しよう!
・失敗を恐れず,まず行動してみよう!それが貴重な一歩になるはず.
という感じでした.(足りない部分もあると思います.たけしさん捕捉あればぜひよろしく!)
ポートフォリオ事例報告では,現在進行形のケースを報告してもらいました.
その分リアリティーがあり,しっくりきたように思います.
地域医療のススメの研修先での強みとして,各地域での密着した活動・信頼関係があり,私たちシニアも,地域・コミュニティに働きかける活動はとてもしやすい環境を頂いているように感じます.
ぜひその強みを生かした仕事をしたいと思えました.
今回参加できなかったシニアの皆さんも是非一度資料をご覧ください!
1 コメント:
勉強会には参加できませんでしたが、資料を見ました。
後期研修医は数ヶ月〜長くても2年くらいしか同じ地域にいません。
それでも、この考え方、方法を使えば、単なる打ち上げ花火で終わらないヘルスプロモーション活動ができそうだなあ と、勉強になりました☆
修了生 佐藤優子
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