2012年7月17日火曜日

家庭医専門医試験

修了生の佐藤優子です。
一昨日、家庭医専門医試験を受けてきました。・・・疲れました。

渡辺先生がメーリングリストに試験について投稿されていましたが、私もここに感想を載せてみます。

☆試験は普段の診療に似ていました。
今年は『そんなのまったく見たことも聞いたこともない!』という設問はありませんでした。
子供から大人までカバーする診療所で、在宅と外来を担当していれば、(1年やっていれば少なくとも1回は)経験するであろう疾患、相談内容が多かったと思います。
逆に普段の仕事が病棟管理中心だったり、子供をまったく診ない環境だったりするときびしいかも、と思いました。

普段からエビデンスやガイドライン、保険適応などをきっちりは確かめずに、『だいたい正しい』レベルで行っていたことは、試験でも100点の解答は作れませんでした。(当たり前^^;)

また、実際の外来でも『こんなケースにあたったら、どう対処しようか困っちゃうな~。』というケースは、試験でもうまく対処できませんでした。(これも当たり前・・・)

これから先も、1つ1つの診療の質を高め、1つ1つのケースに誠実にやっていかないとなあ、と思いました。

☆試験ならでは、普段の診療と違うこと。
設問は1つ1つ、設定が違います。
患者さんは『初めて会う』設定だったり、『顔見知り』の設定だったり。
『身体診察で何の所見を取るか』を求められていたり、『すでに身体診察は終えた後です、今後のプランだけ立ててください。』という設問だったり。
その設定に入り込むのに苦労しました。
『顔見知り』と言われても、実際は初めてお会いするSPさんだし、『身体診察をした』と言われても、実際にはしていないので違和感がありました。
これは試験ならでは。しょうがないんですけどね。

あと、きっちり時間制限があるので、時間内に結論を出さないとどんなに中途半端でも終わってしまいます。
時計を見ながら『あと3分で、これとこれを問診して、さらに方針を決めないと!』というふうに焦ってしまいました。
私の場合普段から診療が遅いので、『もう少しタイムマネージメントもできるようになりなさい。』ということかもしれませんね。

以上、感想でした。

朝の集合の時に『地域医療のススメ』の仲間にたくさん会えて、なんとなく心強く思いました。
みんな合格しますように!

0 コメント:

コメントを投稿