2013年2月8日金曜日

第5回EBM勉強会


本日は鈴木先生がコーディネーターで第5EBM勉強会を行いました。
朝7:30-8:00、参加者は、4名+久瀬にいる学生・研修医でした。

ステップアップEBMワークブックのp85-109をやりました。
肥満気味の糖尿病中年男性が食事療法のみで改善しない場合、初期の薬物療法をどうするか、PECOをたてて、それに沿って情報検索を行っていくという内容でした。
参加者それぞれでUpToDateを検索しながら、すすめていきました。

・UpToDateではまずサマリーをよむととっつきやすい。
・サマリーでほしい情報が見当たらなければ、関連トピックの項目でほしい情報にとぼう。
・その場の1分での深追いはやめよう。
・その日の5分やその週の30分で、UpToDateから原著論文へいってみよう。
・論文の妥当性を評価してから読もう。
・PECOに沿ってよもう。
・結果の読み込みは数字をそのままよもう。信頼区間の幅でみよう。
・RRRだけでなく、NNTでも評価しよう。
・効果があるという論文の数字は少なく見積もろう。
・有意差がないからと言って、無効な治療だともいえない。
・患者への適用の公式を意識しよう。
・余裕があればUpToDateとDynaMed両方みよう。 

今回検索したページ
UpToDate “Initial management of blood glucose in type 2 diabetes mellitus”
PubMed: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=9742977

Q1.信頼区間で0をまたぎ、有意差なしとなってしまった場合どう考えるか。
→患者への適用の部分で、論文の患者と目の前の患者の違いを考えて、目の前の患者で効果がどうだろうかと、改めて考え直す必要がある。
有意差がないから効果がないと切り捨てないのも大事そうだ。
その情報を患者さんと共有して、使うかどうか考えるのも一つの手。→今後やってみよう。

そんな感じの会でした。

久瀬の研修生からは、
上記の情報検索をおこなうのは、1時間くらいかかってしまいそうだ。
UpToDateもこれまでは一番上から読んでしまっていたが、これからはサマリからよんでみよう。
これまでは印刷してだらだら読んでいた(場合によっては読めずにそのまま)が、その場で検索して必要な情報だけかいつまんでくるという方法があるんだと気付いた。
など意見がありました。

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