2013年9月21日土曜日

在宅医療の研修を始めて

シニア延長生の弘田義人です。
ブログへの投稿が遅くなってしまいました。
現在、茨城県の生きいき診療所という在宅診療所で研修しています。
午前中は外来、午後は訪問診療をしています。
今まで、主に病院ばかりで研修してきたので、初めての在宅医療の研修です。

病院で研修している時も何度か訪問診療のお手伝いに行ったことはあるのですが、
特に患者さんの病状が落ち着いていたりすると、
患者さんの家に訪問しても何をして良いか分かりませんでした。
自分の存在意義がないのではないかと感じることも度々でした。

しかし、今回在宅医療に接して、今さらですが、視点の違いを実感しました。
具体的には、医学的な異常を評価することより生活の上で何が障害かを評価する、生活の場でのことを中心に考えることが大切なことが分かりました。

その視点でいままでの病院での診療を振り返ると、
慢性疾患の患者さんの外来フォローでは、
病気の評価、合併症の評価、治療薬の調整を今までメインに考えていましたが、
その人の生活を具体的にイメージして、それに即して生活指導をすることがいかに大切かが分かりました。

在宅の患者さんを生活も含めて評価する方法として、

①Be MARS(火星になれ!?):B(body)M(mental)A(ADL)R(relationship)S(social resources)

障害を6領域でとらえる:①移動障害②情報障害③知的障害④精神障害⑤内部障害⑥咀嚼・嚥下障害

高齢者総合評価(CGA) 4つの基本ステップ:A.ベースラインの情報を集める(機能レベル(ADL,IADL)、認知能、社会的支援)。B.優れた病歴聴取・身体診察。C.情報をまとめ、ケアの計画を立てる。D.介入、定期的な評価。

という3つの方法を勉強しました。

他にも患者さんを総合的に評価する手法があったら、みなさん教えて下さい

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