2012年3月14日水曜日

修了評価

佐藤優子です。

3月10日に終了評価を受けてきました。ちょっと遅くなりましたがその報告を。

一言で言えば『地域医療のススメ』らしい内容だったと思います。

『外来』は病院の内科外来や診療所の外来のようなセッティング。
『救急』は地域の中規模病院の医師一人当直のようなセッティング。
『多職種連携』は診療所でケアマネさん、家族と相談して患者さんの生活を支える内容。
『EBM』は文献検索、論文の批判的吟味、それを踏まえて患者さんと相談、という内容でしたが、昨年の南郷先生のセッションのレベルの知識、技能、態度が問われました。
『ポートフォリオ』は事前提出したものに対しての面接で、その場でフィードバックをいただきました。

プライマリケア領域では各科にまたがる疾患の知識、技能が必要になりますが、終了評価では疾患の細かい知識、技能は問われませんでした。
学会の『家庭医専門医試験』ではこの辺も問われるので、また確認が必要と思いました。

今回の終了評価の細かい評価基準は知りませんが、チェックリストが用意されていて評価者達はそれらをチェックしていたようです。
5つの項目それぞれで点数を付けて、合計何点以上で合格という基準があったようです。

感想としては
他の受験者の方達にとってはもしかしたら通過点に過ぎなかったかもしれませんが、
私にとっては『後期研修終了認定』はとても重みのあることで、うれしかったです。

後期研修最初の2年間は渡邉先生が今週紹介される恵那病院で主に研修させていただきました。初めての主治医、初めての1人当直。真夜中に当番でもない上級医に電話をかけたりしながら、日々なんとか過ごしていました。恵那で、様々な疾患の対応能力、患者さん家族に寄り添って行くということを学ばせていただきました。
その後妊娠に伴い急にお休みすることになり、赴任予定だった診療所にご迷惑をおかけしました。
妊娠、育児の間、夫の赴任先で私も『働ける分だけ』の仕事をさせていただきました。
後期研修を中断している間に太田先生や柿沼(高橋)先生中心にネットを使った後期研修医の勉強会などが始まり、家庭医療の基礎を学ばせていただきました。
2年と少し中断後、後期研修の最後の1年は湯沢町保健医療センターで研修させていただきました。訪問診療⇒外来⇒入院と継続したケア、ケアマネさん保健師さんなど保健福祉のスタッフとのチーム形成、学校医の仕事などをさせていただきました。家庭医療の実践の場であり、将来の目標である『地域をケアする』仕事も少しだけ経験させていただきました。
最後の1年は私がフルタイムで働く間、夫はパートで主夫もする等、勤務も色々と融通を利かせていただきました。子供の体調が悪い時にはどちらかが休ませていただきました。

そんなこんなで、職場、本部、家族の協力のお陰で、『やっと卒業できた』という気持ちです。

今後は私自身は家庭を優先しつつ、出来る範囲の仕事をさせていただいて、子供の手が離れたら地域医療、家庭医療をまたがんばりたいなあと思っています。


1 コメント:

「地域医療のススメ」研修生 さんのコメント...

終了評価について教えて頂きありがとうございます。どんなことをするのか想像できて良かったです。佐藤優子先生、合格おめでとうございます。弘田

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