2012年8月23日木曜日

僻地医療学会WS「地域での認知症とペイン」

青森県六ケ所村尾駮診療所 S3 小林只です。

今週末東京で開催される僻地医療学会
http://www.jadecom.or.jp/hekichi2012/
で、ペインのワークショップを開催します。

多職種連携による疼痛治療戦略、筋痛症muscle pain の診断治療
http://www.jadecom.or.jp/hekichi2012/program_detail26.html

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「ペイン」領域は高齢化に伴い、「認知症」と並ぶ大きな領域である。American Academy of Family Physicians(AAFP)のCME educationでも6割が「ペイン」に関する内容である。世界的にはペインセンター(医師、理学療法士、臨床心理士等)による集学的治療が進む中、近 年日本でも、多職種連携によるペインセンターが設立し始めた。しかし、地域での実践となると、世界的にも実例は報告は殆ど 無い。非がん性疼痛への理解と治療戦略が進む中、昨今の基礎研究の進歩に伴い、疼痛の原因として「筋肉・筋膜」が注目されてきている。しかし、筋痛症 muscle pain(筋筋膜性疼痛症候群、トリガーポイント)が関係する疼痛・症状(めまい、頚部・胸部・腹部違和感等)は非常に多い。Am Fam Physician 2002;65:653-60.にも、「Trigger Points: Diagnosis and Management」があるが、筋痛症に関する理解は国際的にも国内的のも乏しい。現状としては、リハビリ、鍼、按摩など医師以外の治療家によって加療 されることが多い。
今回のワークショップの前半では、疼痛全般(構造異常と疼痛の関係、末梢-中枢-認知モデル)及び筋痛症に関して概説した後、現場で困ることが多い「非癌 性慢性腰痛症」の症例を通して、臨床現場での考え方(局所療法だけでなく動作指導・生活指導・認知行動療法等)を提案し、多職種連携及び個人としての診 療・介入方法をグループワークで議論する。後半では、専門医の先生方の診療所代診業務でも役に立つことを期待し、筋痛症の具体的な診療(局所治療)に対す る、より安全で効果のある手技(局所麻酔薬又は生理食塩水による筋膜間ブロック interfascial block)の紹介と、講師(鍼灸師)による鍼治療・徒手療法の実演を行う。
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結果は、またご報告致します。WSで使用した資料は、欲しい人は言ってください。
差し上げます。もしくは、ブログにUPできるのでしょうか・・・?


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