2014年11月29日土曜日

診療所医師の短期研修。1週間小児科研修にいってきました。



修了生の揖斐川町春日診療所の太田浩です。

地域医療振興協会では、診療所医師向けに1週間研修制度があります。
代診は、近隣施設、または、本部の医師派遣委員会の斡旋で来てもらえます。

東京北医療センター小児科に1週間お世話になりました。
小児科病棟ではチーム制で入院患者さんを担当していました。
病棟はチームにつかせていただき、入院患者さんを見せていただきました。
その他、乳幼児健診、予防接種、救急外来、神経外来、初診外来など見せていただきました。

自分でも行っている小児の外来、予防接種、1歳半健診について、小児科医の対応の仕方を見て学びました。
また、日々の疑問も質問できました。

普段見ていない入院も、発症からの病歴をたどると、どれくらいで小児科に紹介になり、どれくらいで入院するのか、入院してからどんな経過をたどるかをしることができました。
あと、病院の感染管理、医療廃棄物の処理の対応も観察してきました。
診療所の参考になります。

たまたま手元にJIM 2007年の9月号がありました。
※JIMはプリマリケア、総合診療向けの雑誌です。
特集は子どものミカタ
家庭医にとっての小児医療を考えなおしてみます

Editorialで藤沼康樹先生が、都市型家庭医に必要な子ども診療の要素をあげています。
1、予防接種をはじめとした予防的介入
2、乳幼児健診によるゲートキーパー機能と育児支援
3、笑って来院する日常病の子供の診断治療(重い症状の子供は直接病院に行きます)
4、家族志向性ケア、すなわち一家の主治医機能
(道路事情が改善されて、田舎でも小児科はそんなに遠くない。田舎でもこれは当てはまりますね)

また、五十嵐正紘先生が
非小児科医の小児診療レベルアップ生涯教育のポイント
という記事を書いています。
・かぜっぴきの医師であることの誇りと喜び
・これからのプライマリケア小児医療の特徴
1、事故防止
2、望ましい生活習慣の形成
3、健全な心の子の育成
4、救急患児のトリアージ能力
(個人的に補足すると、家庭医としては、中等症以上の救急を見抜き、紹介することでしょうね。)
・個別の学習よりも学習方法の学習を
この中で他の医師の外来を見学する「見修」が大事と書かれています。

今回は見修でした。
小児科の医師、看護師がとても親切でした。
いろいろなことを学べました。
ありがとうございました。
東京北医療センター、いいところでした。

地域医療型ブログラム「地域医療のススメ」はこちらから >>

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