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新生児に触れて
東京北医療センター専攻医1年目の山田恵梨子です。現在は前回記載してくれている児玉先生と同様に当院の小児科ローテートを行っています。東京北の小児科はチーム制で、現在私は新生児チームにいます。東京北では帝王切開にて出生した患者は1度小児科入院となることが決まっているため、比較的多くの赤ちゃんを見ることができます。
初期研修の病院では小児科とNICUが完全に分かれており、新生児と触れ合う機会はあまりなかったため小児科にいながら新生児について学ぶことができるのはとても素晴らしいと感じます。
新生児を扱って改めて思ったのは、新生児がとても繊細であるということ。新生児に触れる前に(特に治療中は)手洗いし、手袋着用が原則。毎日気にするのは数十グラムの体重の増えとおっぱいの飲みは昨日よりどれくらい増えているか。点滴量もかなり細かい内容で調整を行い、過剰な水分負荷は心臓等重要臓器に影響を及ぼす可能性があると聞くと何度も計算機で計算し直したりします。
そんな新生児室はとても強い愛情が部屋の中に詰め込まれていて、いるだけで幸せな気分になります。そんな空間ではお母さんだけでなく医師や看護師達も母性や愛情をもって医療を行わざるおえません。つまりは、赤ちゃんの可愛さには完敗!全身全霊で治療に励もうとするだけでなく、プラス愛情0円で毎日診察するのです。
こんな環境だからこそ、新生児室にいた子供達が歩いて小児科に会いに来てくれたらこの上ない喜びだと思います。そんなことを考えながら、また地域で子供達を見るのがまた楽しみになるのでした。
山田 恵梨子
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1 コメント:
山田先生
湯沢町保健医療センター井上です。
小児科研修楽しみながらいろいろと学んでおられますね。先生ももう少ししたらお母さんですから、ご自身のお子さんのことで一生懸命になられると思います。
一足早く予習している感じでしょうか。
頑張ってください!
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