地域医療のススメ専攻医1年目の畠中です。
今回は地域医療のススメ 秋の合同ミーティングに出席したときのことについて書かせていただきます。
初日に関しては、事前に解いて提出していた家庭医療知識問題の総括や振り返りがあり、その後にレクチャーが2本ありました。
知識問題については解いた際も非常に難問揃いと感じましたが、解説を聞いても、「そんなん解けるかい。」と思う問題が多く、家庭医療やります=風邪胃腸炎etcみたいな簡単な医療をやるってことでしょ?みたいな風潮があるように思いますが、ここまで要求されるのかと家庭医療の深みを感じた次第です。ちなみに解説があった正答率3割以下の10問については0点でした。
続いてレクチャーですが、1本目はゲストでいらしたOHSU Family medicine のresidentの先生から「addiction
medicine」についてお話いただきました。
米では麻薬のオーバードーズで毎年42000人死者が出ているというのは中々衝撃的で日米の違いを大きく感じるところでした。日本では生涯で麻薬を試してしまう人口が1.2%であるのに対し、米では42%と非常に極ありふれた問題で家庭医が抑えるべき分野ということですが、日本もいずれそうなるのでしょうか。
お話の中では法整備の違いによるところがあるだろう、との話だったので日本ではそうならないと信じたいところです。
2本目のレクチャーはリハビリについてで、総合診療では嚥下性肺炎や脳梗塞、廃用症候群などでお馴染みの分野ですが、非常にわかりやすく新たな発見の多い講義でした。例えば嚥下性肺炎でいえば、なんとなくSBT/ABPC、きざみとろみ、リハ処方とセットのようにしてしまっているところですが、近年抗菌薬を投与しない治療なども提唱されており、もっと理解を深めないといけないと感じています。疾患、機能障害、ハンディキャップの流れやポジショニングの話などはなるほどと思う点も多く、明日からの診療に確実に違いを与えてくれる内容でした。私が勤務している東京北医療センターでもレクチャーは多数ありますが、今回講義してくださったのは他院のリハビリ科の先生で、ミーティングの場でこうした講義を受けられるのはススメという共同体ならではの強みだと思います。
私は今回で2回目の合同ミーティングでしたが、他院でのレジデントと交流したり、指導医の先生方が自分のこともよくみて考えてくださっていることがわかって非常に有意義な会でした。
今年度よりススメの一員となり、半年が過ぎました。毎日あっという間に過ぎていて振り返ることも中々できていない状況ですが、今後の研修も頑張って参りますので皆様何卒よろしくお願い致します。
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