2020年6月16日火曜日

WEBで研修体感企画「研修医日記」(月刊地域医学2018年6月号より)

病院見学など直接現場を感じる機会が少なくなってしまった中、少しでも研修の雰囲気を感じて貰えれば、という思いから、WEBで研修体感企画として「研修医日記」の掲載を致します。地域医療振興協会が発行する情報誌、「月刊地域医学」のバックナンバーより、基本的に毎週火曜日、金曜日に掲載する予定です。
(※掲載の情報などは当時のものとなっております)

地域医療のススメ専攻医の山田宏貴と申します.医師7年目となり,地域医療のススメ専攻医の中でも一番上の学年となりました.前年度は台東区立台東病院に1年在籍し,チーフレジデントとして,専攻医や初期研修医の指導に当たらせてもらいました.今年度4月からは湯沢町保健医療センターでの研修が開始し,病棟管理,内科外来,小児科外来,外傷治療,訪問診療と家庭医らしく仕事をさせていただいております.今まで練馬光が丘病院総合診療科,救急科,東京ベイ・浦安市川医療センター集中治療科,腎臓内科,公立久米島病院内科,市立恵那病院小児科,シティ・タワー診療所とさまざまな施設で研修を積んできましたが,それぞれの研修が今の診療に生かされていると実感しております.
初期研修,後期研修,NP,NDC混合チーム


さて今回は,今までで一番長く研修させてもらった台東区立台東病院について紹介します.台東病院はその名の通り東京都台東区に位置し,東京23区初の区立病院になります(とWikipediaに書いてありました).台東病院の良さの一つに,都会に位置しながら急性期から慢性期,看取りに至るまで入院診療を継続できる点があり,3階は急性期病棟,4階は回復期リハビリテーション病棟, 5階は医療療養病棟,6~8階は介護老人保健施設となっております.研修医は急性期病院で働くことが多く,回復期リハ ビリテーション病院や療養型病院へ転院していった後の患者の経過を経験できないことが多いと思いますが,台東病院では最初から最後まで入院主治医であり続けることができます.

台東病院雪景色


JADECOMの施設内で回復期リハビリテーション病棟を持っている病院は多くありませんので,回復期病棟の患者を担当できることも大きな魅力です.
研修のスケジュールとしては,救急当番が3単位前後,外来が2単位前後がdutyです.そのほかに内視鏡,老健管理, 整形外科外来,皮膚科外来などの研修を希望があれば受けることが可能で,褥瘡チーム,NST,ICTなどに加わり,各専門領域を学ぶこともできます.

チーム飲み会

 私は褥瘡チームの一員として,褥瘡回診を担当してい ましたが,1年間いることでさまざまなケースに携わることができ,大変勉強になりました. 私の不勉強のせいで褥瘡の治癒が遅れることは避けなければと必死の思いでやっていましたが,時に皮膚科の先生に助けてもらいながらも,1年継続できたことは,大きな強みになりました.
Off the jobも充実しており,他職種と の交流も多いです.病棟での飲み会,歓送迎会はもちろんのこと,墨田川の花火は病院の屋上から綺麗に見ることができますし,私の場合はヨガクラブに所属し,リハビリセラピスト,看護師と一緒に汗を流しておりました.
 この4月からは新たに専攻医が2人,他病院から研修にいらっしゃった先生が1人,新任の常勤の先生が2人,とフレッシュな風が続々と入ってきており,ますます活気づいている ようです.専攻医の先生方や内科病棟やリハビリ病棟の研修をご希望の先生方は,機会があればぜひ一度台東病院での研修をご検討ください.私も近日中に戻る予定ですので一緒に楽しく仕事しましょう.よろしくお願いします.

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